2025年3月29日
前回受賞の濱田美栄コーチ、伊藤聡美氏がデザインしたマリニンの衣装が最終候補に

ISU Skating Awards 2025、各部門のファイナリストが発表される

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ISU Skating Awards 2025の最終候補者が発表されました。3月3日にエンターテインメント・プログラム賞、最優秀衣装賞、最優秀振付師賞、最優秀コーチ賞の4部門のノミネートが発表され、メディア投票と一般投票を経て、3人のファイナリストに絞られました。今後、6人の世界選手権優勝経験者からなる審査団によって、受賞者が決定します。日本から前回受賞の濱田美栄氏が最優秀コーチ賞のファイナリストに選ばれ、最優振付師賞に島田高志郎選手のプログラムを振付けたステファン・ランビエル氏、最優秀衣装賞に伊藤聡美氏がイリア・マリニン選手のFS「I’m Not a Vampire」のために制作した衣装が選出されています。

今回発表されたファイナリストは、以下の通りです。

エンターテインメント・プログラム賞

●チャ・ジュンファン(韓国):FS「Balada para un loco」でタンゴの情熱と感情の深みを氷上に表現したことに対して。
●イリア・マリニン(アメリカ):SP「Running」で曲の中のさまざまな感情を表現し、非常に現代的で革新的な解釈に対して。
●オリヴィア・スマート&ティム・ディーク(スペイン):魅惑的なFD「Dune/デューン 砂の惑星」で観客をミステリアスな世界へと誘ったことに対して。

最優秀衣装賞

●チャ・ジュンファン(韓国):FS「Balada para un loco」 赤と黒の衣装がタンゴのプログラムの特徴を余すことなく反映している。(デザイン:ペ・ギョンスル)

●イリア・マリニン(アメリカ):FS 「I’m Not a Vampire」 洗練されたデザインかつ、細部まで趣向が凝らされている。(デザイン:伊藤聡美)

●オリビア・スマート&ティム・ディーク(スペイン):FS「Dune/デューン 砂の惑星」  映画から抜け出してきたかのようで、振付と同様にすでに象徴的な衣装。(デザイン:マディソン・チョック<オリヴィアの衣装>、マシュー・カロン<ティムの衣装>)

最優秀新人賞

●サラ・エバーハルト(女子シングル/アメリカ):シーズンを通して安定した演技を見せ、チャレンジャー・シリーズの大会に2戦出場し、金メダルと銀メダルを獲得したほか、初参戦となったグランプリシリーズでは4位と5位に入り、初出場の四大陸選手権では銅メダルを獲得した。
●エカテリーナ・ゲイニシュ&ドミトリー・チギリョフ組(ペア/ウズベキスタン)初のグランプリとなる2024スケートカナダで銀メダルを獲得。その後、冬季アジア大会で優勝し、四大陸選手権では8位となった。
●アンナ・ペッツェッタ(女子シングル/イタリア):初のヨーロッパ選手権で5位に入る素晴らしい演技を見せ、注目された。

最優秀振付師賞

●シェイ=リーン・ボーン(カナダ):アイスダンスの2003年世界チャンピオン(パートナーはヴィクター・クラーツ)。今季イリア・マリニン(アメリカ)やチャ・ジュンファン(韓国)らのプログラムを振付。ISUアワードでは、2020年と2023年に最優秀振付師賞を受賞している。

●ステファン・ランビエル(スイス):世界選手権2回優勝、2006年トリノ・オリンピック銀メダリスト。斬新な振付で知られ、今季はデニス・ヴァシリエフス(ラトビア)、ララ・ナキ・グットマン(イタリア)、島田高志郎(日本)らのプログラムを手がけた。

●ブノワ・リショー(フランス):国際レベルで活躍した元アイスダンサー。今季アダム・シャオイムファ(フランス)、ルイシア・ドゥモジョ/テオ・ル・メルシエ(フランス)、ニナ・ピンザローネ(ベルギー)、ブレイディ・テネル(アメリカ)、キム・チェヨン(韓国・SP)のプログラムを手がけている。2024年に最優秀振付師賞を受賞。

最優秀コーチ賞

●濱田美栄(日本):長年にわたってトップアスリートを指導。現在は京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナで活動している。現在指導する選手には、3月上旬に世界ジュニア選手権3連覇を果たした島田麻央をはじめ、吉田陽菜、千葉百音らがいる。

●ミハイル・フース(ドイツ):現在はドイツのオーベルストドルフで活動。現在の教え子に、2025年ヨーロッパ選手権優勝のルーカス・ブリッチギー(スイス)、キミー・リポンド(スイス)、レア・セルナ(フランス)、アナスタシア・ブランデンブルク(スイス)らがいる。

●タチアナ・マリニナ(ウズベキスタン)&ロマン・スコルニアコフ(ウズベキスタン):ともにオリンピック選手。マリニナは1999年四大陸選手権チャンピオン。2人の息子で2024年世界選手権優勝のイリア・マリニン(アメリカ)のほか、サラ・エバーハルト(アメリカ)らも指導している。

上記5つの賞に最優秀選手賞、生涯功労賞を加えた受賞者の発表は、ボストンで開催される世界選手権のエキシビション内(現地時間3月30日)で行われます。

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