2025年1月15日
ジュニアGPファイナルを制して全米選手権に挑むアメリカの新星

INTERVIEW ジェイコブ・サンチェス「ボストンの世界選手権代表に入りたい」

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親友・中田璃士に学んだスケートへのアプローチ

―― 今回、メダリスト会見で中田璃士選手があなたとの友情について言及していましたね。2020年ユースオリンピックのメンバーは仲がいいそうですが、中田選手は同じスケーターとして、そして友人としてどう映っていますか。

サンチェス まずリオは本当にすごいスケーターで、人としても素晴らしい。今日は彼らしくいかないところもあったと思うけど、彼がすごいアスリートであることに変わりはないし、ぼくは彼と一緒に試合に出て会場で会えるのがいつも楽しみなんです。ここでの1週間も、リンクだけじゃなくてホテルでもよく一緒にいて、もうずっとワクワクしっぱなしだった。彼と一緒にいると、エネルギーを感じられるし、スケートの話をしていても、彼は堂々としていて自信が感じられる。ぼくも彼のアプローチをできる限り真似て、自分を信じて臨みたいと思いました。オフアイスでの彼は、かなりおもしろいんですよ。スケート界でいちばんの親友だし、ぼくも彼と仲良くなれてうれしいです。

ーー では、オフアイスでのご自身のキャラクターを紹介するとしたら?

サンチェス ぼくは、本当に典型的なティーンエイジャーだよ。ゲームと、友だちと遊びにいくのが好きで、スケート漬けの毎日のなかで、オンラインスクールとゲーム、友だちとのおしゃべりをするのが毎日のルーティンです。あとは、兄と弟がいる間っ子。10歳の弟は一緒に暮らしていて、20歳の兄は進学のために家を出ています。弟もスケートにトライしたことがあって、いまはサッカーがメインになっていますが、まだ彼が何をがんばりたいかはぼくらにもわからないかな。でも、スケートの才能もあるんだ。

―― これから競技で叶えていきたい近い未来の目標と、将来の夢を教えてください。

サンチェス 近い目標としては、今季のボストンの世界選手権のシニア代表チームに入ることです。地元での世界選手権なんて最高じゃないですか! 同時に、世界ジュニア選手権にも出て去年の順位(10位)を更新できたらいいなと思っています。長期での夢は、2026年のイタリアでのオリンピックで最高の一撃をかましたい。そのあとは、2030年のオリンピックを目指すというのが、ぼくのいまの目標です。

―― 世界選手権の代表が決まる全米選手権がすぐにやってきますね。

サンチェス 帰ったら2、3日オフをとって、休息に充てるつもりです。今回のシニアの全米選手権デビューに向けてぼくは大望を抱いていますから、ものすごくおもしろい試合になると思うので楽しみにしています。練習でできることは全部やって、最高の仕上がりで世界選手権代表をつかみ取りたいです!

ーー ご活躍を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

(2024年12月7日、ジュニアGPファイナル男子フリー後に取材)

プロフィール
Jacob Sanchez じぇいこぶ・さんちぇす 2007年4月23日、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。5歳でスケートを始め、現在はオレグ・マカロフ、ラリサ・セレズネワに師事。2024年ユースオリンピック4位、世界ジュニア選手権10位。今季はジュニアGP2勝、ジュニアGPF優勝。全米選手権に初出場する。
▶イベント開催情報
全米選手権2025
1月21~26日/カンザス州ウィチタ 選手権全種目をJ SportsでLIVE配信 >>J SPORTS 全米フィギュアスケート選手権2025
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