2024年11月1日
さいたま世界選手権をもっと楽しむ!注目の海外スケーターたち

ジン・ボーヤン~夢の続き~

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夢の舞台とリスタート

シニアに上がった2015年に、2022年のオリンピックが母国北京で開催されることが決まり、そこで活躍することを大きな目標にキャリアを重ねてきた。2016年から2年連続で世界選手権の表彰台に上がり、2018年四大陸選手権優勝、平昌オリンピックでは4位に入った。

次の4年間は大会ごとの波を乗りこなしながら、2022年北京オリンピックにたどり着いた。トレードマークの特大4回転ルッツを決めて9位。団体戦、個人戦で計4度の演技、エキシビションにも参加し、ホームの祭典を楽しみ尽くした。夢の舞台を戦い抜いたボーヤンが選んだのは、再び戦うことだった。

しかし、新たな門出は、容易なものではなかった。6月に虫垂炎の手術を受け、秋にはトロントのクリケットクラブへ練習拠点を移す。ブライアン・オーサー、トレイシー・ウィルソンコーチらに師事する態勢を整えたものの、その後の怪我により10月からのグランプリシリーズを直前で断念せざるを得なくなった。

「いつも通りグランプリシリーズに臨めるように準備しましたが、調整に焦ったせいか、6月中旬に手術を受けて、7月末からやっと徐々にリンクに入れるようになりました。ただ、肉離れからの回復はやっぱり時間が必要で、体幹の強度も試合を望める状態ではなかった。ブライアンとのチームワークの構築やリハビリに専念することを優先すると判断し、グランプリシリーズ欠場を決めました。そして12月、1月とコロナに2回感染。体への負担がけっこう厳しかったです」

2023年四大陸選手権SP後のインタビューより
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