2026年2月12日
イリア・マリニン、アダム・シャオイムファの男子SPコメント

男子SPで日本勢のライバルも好発進。首位マリニン、3位アダム・シャオイムファが語る

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2月10日、ミラノ・コルティナ・オリンピックの男子SPで、団体戦でSP、フリーともに出場したイリア・マリニン(アメリカ)が、高難易度のジャンプをしっかりと成功させて首位に立ちました。2位の鍵山優真に次いで3位となったのは、アダム・シャオイムファ(フランス)。ソリッドなジャンプを3本決めて102.55点と実力を発揮しました。マリニン、シャオイムファの演技後のコメントを紹介します。

上位3人が100点を超えるなか、ダニエル・グラッスル(イタリア)が93.46点で4位、ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)が92.94点で5位、チャ・ジュンファン(韓国)が92.72点で6位。中位勢がケヴィン・エイモズ(フランス)、アンドルー・トルガシェフ(アメリカ)、佐藤駿、スティーヴン・ゴゴレフ(カナダ)と僅差で続くなかで、スマッシュヒットとなったのがキリロ・マルサク(ウクライナ)。自己ベストを10点近く更新する会心の出来で11位に。国際大会に久しぶりに出場するピョートル・グメンニク(AIN)は4フリップ+2トウ、4ルッツなど大技を決めるも演技構成点が伸びきらずに12位です。

イリア・マリニン「“オリンピックのプレッシャー”は思った以上に大きいものだった」

団体戦ですでに2回演技を行い、日程が近く厳しい状況で個人戦に臨んだイリア・マリニン。当日午後の公式練習には現れず、体力の配分に気を遣っていることがうかがわれるなか、SPには最後から2番目に登場した。最高難度のジャンプである4アクセル+3トウを跳ぶかどうかが注目されたが、構成は4フリップ、3アクセル、4ルッツ+3トウに。ジャンプの基礎点が1.1倍になる後半に基礎点だけで17.27を稼ぐ4ルッツ+3トウを配して極上の出来で着氷したのをはじめ、ジャンプの完成度は高く、108.16点を獲得した。通常は伸身の片足着氷で跳んでいるバックフリップをかかえ込みの姿勢で跳ぶなど、安全と体力温存への配慮は感じさせつつも、2日休養日を挟み、フリーでは、昨年12月GPファイナル(名古屋)で成功させた7クワッドに再び挑むかどうかが焦点だ。

―― 団体戦との違いはどうでしたか。
マリニン 「オリンピックのプレッシャー」と呼びたいんですけど、団体戦で初めてオリンピックのリンクに出て、その雰囲気を感じてみたら、思った以上に大きなものだった。何が起きているのか理解するのにすこし時間がかかりました。でももうわかったから、違うアプローチで臨んでいて、冷静に、ゆっくり、リラックスして、「オートパイロットボタン」を押してそれに任せている感じです。

―― 今日は構成を変えましたが、4アクセル+3トウについては?
マリニン 十分コンディションがよければやりたいけど、つねに健康と安全を最優先にしているので、本当に自信をもって臨める精神状態に整えたい。ペース配分はうまくいっていると思うし、少しずつレベルを上げていって、いまは個人戦に向けて望んでいた状態に到達できたと思います。リフレッシュして、落ち着いて、フリーは流れに任せたい。

―― 3回目の演技ですが、疲労の影響は。
マリニン 正直、あまりないです。大会前から、最悪の場合、4プログラム滑ることになるとわかっていたから、十分に準備をしてきました。

―― どんなふうに休養を?
マリニン 普通のティーンエイジャーがやるような……もうティーンエイジャーじゃないですけど。(笑)面白い動画を見たり、ゲームしたり、選手村を楽しんだりとか。すごくクールなところで、ゲームセンターまであるから、そこに行ったりね。

―― お母さんの(タチアナ・)マリニナコーチとはこちらに来てから話しましたか。
マリニン 話してないです。お父さんから聞いたところだと、ぼくに余分なストレスをかけたくないんだって。自分で状況に対処できるって信頼してくれてます。フリーのあとは直接話して反応を見るつもり。きっと団体戦とSPには何か言われるけど、それがママってものだし、そこも含めて好きなんだ。

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―― プレッシャーのある状況をどのくらい楽しんでいますか。
マリニン すごく楽しんでいます。フィギュアスケートだけじゃなくて、競い合うことそのもののスリル。しっかり準備して、視線やプレッシャーを受けることで、氷上で本当の自分がわかる。プレッシャー下でいい演技をするのは練習とはまた別のスキルで、そこがすごく楽しいんです。小さいころからそうで、演じるということに対して情熱的なんだと思う。それがぼくの強みでもあります。

―― 朝の公式練習には来ませんでしたね。
マリニン もっと早い時間に練習したので、そのあとベッドで休む時間を作れました。公式練習のあと選手村に戻る時間がなさそうだったから。もちろん例の表彰台問題で、氷上でいい感触になるまで時間が必要だったし、少し落ち着いた環境で楽に準備したいと思ったんです。エッジは昨日再研磨して、その日のうちに氷上で試して、もう1回研がないとだめだなと思ったので、計2回研磨しました。

アダム・シャオイムファ「本当に楽しくて、自分の全部が出し切れた」

比較的SPを弱みとしてきたシャオイムファが、大舞台でしっかりとまとまったいいパフォーマンスを繰り広げ、自己ベストを更新する102.55点で3位と好発進を決めた。4トウ+3トウ、3アクセル、4サルコウとジャンプは演技前半に集め、ステップとスピンも含め、すべてGOEで加点のつく内容。レオナルド・ダ・ヴィンチに触発されたプログラムで自分らしさを十分に魅せ、笑顔で演技を終えた。

―― 今日の演技について。
シャオイムファ 言葉にならないくらい、本当にうれしいです。自由に、自信をもって滑れたし、本当に楽しくて、自分の全部が出し切れました。6分練習からいい感じで、そのあと少しストレスが高まったけど、こんなに準備がうまくいったことはなかったから、それを信じて滑りました。

―― 準備がうまくいった要因は?
シャオイムファ 今シーズンは2~3週ごとに多くの試合に出て、かなり長かった。基礎からやり直す必要があり、長い準備期間が必要だと思いました。体力面、精神面を立て直し、きちんと回復する必要があった。それでヨーロッパ選手権を欠場して、トレーニング期間を確保できました。

―― SPで失敗してフリーで巻き返すことが多かったですよね。
シャオイムファ リストは長いです。75%くらいはそんな感じでした。

―― どう乗り越えたんですか。
シャオイムファ ジャンプをとにかく練習して、あらゆるパターンでやり尽くしました。とにかくトレーニング量を増やした、以上、という感じ。以前の4倍くらいジャンプ練習をしたいと思った。おかげで、緊張はしたけど、自分を信じて、自分ができることをはっきりわかって、考えすぎることなく演技できました。

―― 3位でフリーに臨みますが、目標は?
シャオイムファ 楽しみです。フリーはまた違う試合なので、楽ではないと思うけど、準備はしてきました。結果のプレッシャーを感じすぎずに、現在に100%集中したいです。

男子フリーは、2月13日(金)午後7時(日本時間14日午前3時)から行われる。

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