2026年2月9日
初めてのオリンピックに挑むカナダ期待の21歳が団体戦で躍動!

Pick Up スティーヴン・ゴゴレフ「オリンピックという目標がぼくを突き動かしてくれた」

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ミラノ・コルティナ・オリンピック2日目に行われた団体男子ショートプログラム(SP)。団体戦のフリーに進む5ヵ国を決する予選最終種目で、日本の鍵山優真選手、アメリカのイリア・マリニン選手に続く3位に入ったのが、カナダのスティーヴン・ゴゴレフ選手です。カナダは3位のイタリアと2点差の4位に入りフリー進出が決定。カナダ・チャンピオンとして、カナダをフリーへと導いたゴゴレフ選手の演技後のコメントをご紹介します。

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名匠たちが愛する才能が大舞台で花開く

初めてのオリンピックに挑むスティーヴン・ゴゴレフ、21歳。最初に世界の舞台で頭角を現したのは2018年ジュニアグランプリファイナル、13歳のときだった。3本の4回転を含むフリーに挑み、大会優勝の最年少記録、ジュニア男子フリー世界最高得点(当時)を塗り替えて優勝。「天才少年」としてスケート界に知られることとなった。その後はケガに苦しむ時期が続いたが、「ロールモデルは羽生結弦。スケーティングにジャンプに……もう全部が好きです。ぼくも世界選手権とオリンピックのチャンピオンになりたい」と、憧れを追いかけて努力を重ねてきた。

もともと、トリノ・オリンピック銅メダリストのジェフリー・バトルを育てたリー・バーケルのもとで育ち、ネイサン・チェンを北京オリンピック金メダリストへ導いたラファエル・アルトゥニアンからも指導を受けるなど、名匠たちが目をかけて磨いてきた才能だ。開花のときは少しずつ着実にやってきた。今季はネーベルホルン杯でシニアの国際大会初優勝、フィンランド大会でGP初メダルを獲得し、念願のカナダ・チャンピオンに輝いた。そして迎えたミラノ・コルティナ・オリンピックでの最初の演技。かつて天才少年として披露した4回転をスケールの大きなジャンプに進化させて成功させ、92.99点でパーソナルベストを更新、世界のメダリスト2人に続いた。いよいよ夢の舞台で、その才能が花開く。

新調したスーツの衣装で ©Nobuaki Tanaka/Shutterz

―― オリンピックでパーソナルベストを更新する素晴らしい演技でした。
ゴゴレフ 最高の気分です。とくに団体戦のフリーに残れるかの順位を決めるところだったので、特別な瞬間になったと思います。

―― この大舞台でメンタルをどのようにコントロールしていましたか。
ゴゴレフ この大会に向けて、ただいい練習を積み重ねてきたことで、練習を信じることができたし、自分自身とチームに対する自信を持てたんだと思います。

―― 最初の演技が終わりましたが、オリンピックはどんな経験になっていますか。
ゴゴレフ 本当にすごい経験です。オリンピックチームの輪のなかに自分がいるというのが、すごく特別で新鮮な気分です。オリンピアンがみんな、この一種のオリンピックボールのなかにいて、違う競技の選手との新しい出会いもある。残念ながら、今回は選手村が分散して設けられているので、すべての競技の選手と会うことは叶わないですけど。

―― オリンピックのリンクに滑り出していくのはどんな気分でしたか。
ゴゴレフ これまで出てきたほかのどんな試合とも違いました。どう見てもお客さんがたくさん入っていて、このアリーナが12,000人入ると聞いてびっくりしました。

―― 今シーズン、カナダ選手権で初優勝してオリンピックへの切符を勝ちとりました。そのときの気持ちを教えてください。
ゴゴレフ カナダ選手権はそれはそれは最高の大会でした。演技は完璧ではなかったけど、ナショナルを戦えたこともうれしかったし、今シーズンのすべてがここに繋がっていたんだと思えた。うれしかったよ。

―― 今シーズンはいい結果が続いていますが、ここ数シーズンとの違いは?
ゴゴレフ 健康でいられていることで、自由に、継続して練習ができているので、自分の体を信じられるようになってきたんだと思います。

―― オリンピックの舞台にいることを信じられないと言っていましたが。
ゴゴレフ いまでも現実味がないです。最高のスケーター、最高のアスリートたちが集まる、まさに世界最大の競技の舞台にいるってことは、いまもまだ信じられない気分です。

―― このプログラムは1920年代のギャングスターがモチーフになっていますよね。
ゴゴレフ このアイディアは振付師のブノワ(・リショー)の提案で、最初に音楽とコンセプトを聞いたときは、かなり不安だった。だけど、やっていくうちに振付にも慣れていったと思います。

―― 衣装のスーツもオリンピック用に新調しましたね。
ゴゴレフ はい。前のはちょっとワイドに作ってあったので、サイズ感とディテールを新しくしました。気に入っています。

―― 今日の演技のなかでとくに印象に残っている瞬間は?
ゴゴレフ 最後のアクセルを降りた瞬間です。あそこでほぼベストな演技が決まったし、いちばんの出来だったと思います。いい演技ができてうれしかったです。

―― ここに来るまでの競技人生のなかで、オリンピックに行けるかどうか自信を失ってしまうことはありましたか。
ゴゴレフ たしかにここ数シーズンは、スケーターとしてのキャリアを考えたときに不安に思うこともありました。結局のところ、オリンピックという目標が自分を突き動かして、前に進めさせてくれたんだと思います。

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