例年、選手が新シーズンのプログラムをお披露目する場となっているエキシビション「ドリーム・オン・アイス」が、6月28日よりKOSE新横浜スケートセンターでスタートしました。今年はショーのスタイルをリニューアルし、明るい照明で6分間練習を採り入れ、カテゴリーごとに試合さながらの形式で開催。これまでよりも緊張感のある雰囲気のなか、21名(組)の選手が観客の前で自らの新境地を見せました。海外からもイリア・マリニン、チャ・ジュンファンをゲストに招き、フレッシュなパワーで盛り上げた「ドリーム・オン・アイス」。フォトギャラリーと囲み取材レポートで、初日の様子をお届けします!
【フォトギャラリー】生まれたての新プログラム、きらめく!
昨シーズンの主要大会で活躍した選手たちが出場するドリーム・オン・アイス。まず全日本ジュニア選手権のメダリストたちが試合形式のエキシビションのトップを切った。櫛田育良 24-25 SP「Sway」、上薗恋奈 24-25 FS「鐘」、周藤集 24-25 SP「Take Five/Cravan」、垣内珀琉 24-25 FS「I Giorni」、中村俊介 24-25 FS「Io Ci Saro」
ミュージカル「ウィキッド」の曲で、エルファバになりきって軽やかなステップで空を飛ぶ楽しさを表現した島田麻央。24-25 SP「Defying Gravity」
細かい音が連なるフラメンコの曲に果敢に挑み、これまでより一段階上の表現力を見せた中田璃士。24-25 SP「Aroul/Uccen」
昨シーズン、四大陸選手権にも参戦したアイスダンス2チームは、ともに新RDを披露。田中梓沙&西山真瑚 24-25 RD「September/Sir Duke/Land of 1000 dances」、吉田唄菜&森田真沙也 24-25 RD「Be-Bop-a-Lula/Whole Lot-ta Shakin’ Goin’ On」。シンクロナイズドスケーティングからは、一糸乱れぬ演技で、古代エジプトの神聖な雰囲気を氷の上に描いた神宮アイスメッセンジャーズ。23-24 FS「The Prince of Egypt」
ゲストスケーターのチャ・ジュンファンはEX「Pray For Me」を披露。卓越したダンス技術で観客を引き込んだ。
第2部はシニア女子からスタート。三原舞依の繊細な動きと、美しいピアノの音色が共鳴する24-25 SP「Grief」、渡辺倫果は重厚感のある音色と吸い付くようなスケーティングが溶け合う24-25 SP「月光」
吉田陽菜は曲線的な動きと直線的な動きを巧みに使い分け、生命力に満ちた24-25 SP「Temen Oblak-“Dark Clouds”」を披露
明るい曲に乗り、チャーミングに跳ねるようなパフォーマンスで新たな一面を見せた千葉百音。24-25 SP「Last Dance」
息つく暇もないほど多彩な動きが盛り込まれたプログラムの中で、円熟したタンゴの表現を見せた坂本花織。24-25SP「Resurreccion del Angel/La muerte del Angel」
2回の転倒にしきりに照れ笑いを浮かべながらも、ジャンプやラズベリーツイストで観客を喜ばせた世界王者イリア・マリニン。24-25SP「Running」
山本草太は、24-25 SP「Split/Postcards From Far Away」で音楽と常に呼吸を合わせるように、曲の光の部分と闇の部分を動きの緩急で表現。佐藤駿は24-25 SP「ラベンダーの咲く庭で」。ギヨーム・シゼロンが振付を手掛けて2シーズン目、より洗練されたスケーティングで美しい表現のなかに激情も見せる
曲名の大きさにも負けず、「シェルブールの雨傘」の登場人物の人生を氷上で生きた三浦佳生。24-25 FS「シェルブールの雨傘」
気品のある流麗な動きが印象的な前半と、エネルギーが立ち昇るようなムーヴメントのある後半、そのコントラストが見事な鍵山優真の新SP/24-25 SP「The Sound of Silence」
来シーズンへの期待感を盛り上げる、全員登場のフィナーレ