2月12日、ミラノ・コルティナ・オリンピック女子シングル代表の中井亜美選手が、ミラノ・アイススケートアリーナのリンクで公式練習に参加しました。バンクーバー・オリンピック銀メダリストの浅田真央さんに憧れて習得したトリプルアクセルを曲かけ練習のなかで成功させ、初めての大舞台に向けて調子を上げているよう。練習後の取材では、意気込みや頼もしいリーダー分の坂本花織選手とのやりとりなど、にこやかに語りました。
花織ちゃんがハグしてくれて安心した
―― 初めてのオリンピックはどんなかたちで終わりたいですか。
中井 いちばんは楽しんで終わりたいのが、今回の目標。もちろん緊張も本番になったら出てくると思うんですけど、まずはこのオリンピックという舞台をしっかり楽しんで、あとから結果がついてくればいいなと思います。
―― 本番リンクでの調整具合について。
中井 今日の朝、ヴァレーゼを出てこっちに来て、あまり時間がなかったんですけど、そのなかでしっかり調整して。もともと曲かけではジャンプを跳ばない予定だったんですけど、思った以上に体も動いて、調子もすごくよかったので、1回やってみようかなと思ってやってみたら、すごくいい感触だった。朝からこれだけできれば十分だと思っているので、本番に向けてもう少し調整したいです。
―― オリンピックをいちばん感じる瞬間は?
中井 氷に乗って、氷にオリンピックのマークが貼られているのを見て、そこですごく実感したというか、オリンピックに来たんだなという感覚になりました。
―― オリンピックでトリプルアクセルを決めたいという思いについて。
中井 憧れの浅田真央さんがオリンピックでトリプルアクセルを決めている姿を見てきたので、自分もそういうふうになれるように、トリプルアクセルは着氷したいです。
―― 団体戦はどういう状況でご覧に?
中井 普通にいつも通り、日本で練習が終わったあとに、夜テレビで観ていたんですけど、坂本花織選手のショートは日本時間だと見やすい時間帯だったので、正座して観ていました。
―― どんな刺激を受けましたか。
中井 みなさんすごくいい演技をしていたので、勇気をすごくいただきましたし、自分もあの大舞台で輝けるようになりたいなと思いました。
―― 坂本選手とはイタリアに入って会いましたか。
中井 ヴァレーゼで会ったんですけど、そのときに「わぁ~」って言ってハグしてくれたので、すごくうれしかったですし、安心感があったので、楽しんでヴァレーゼでも練習できました。
―― オリンピックに来る前に、浅田真央さんの映像を見てイメージを膨らませたりは?
中井 オリンピックに行くということで、いろんな方のオリンピックの映像をたくさん見てきて、浅田真央さんの演技もそうですし、北京オリンピックの鍵山優真選手の演技をよく見ていました。
―― 団体戦を正座で見ていたというのは?
中井 すごく緊張していて、自分のことのように緊張していたので正座で見ていました。
―― 団体メンバーからオリンピックへのアドバイスは。
中井 まだ男子選手とはお会いできていないので、あまりアドバイスとかはいただけていないんですけど、日本にいるときに坂本花織選手が持ってきたほうがいいものをメモして送ってくれたので、そこはすごくありがたかったです。
―― とくに参考になったものは?
中井 花織ちゃんは抱き枕を持っていくと言っていて、だから自分も枕を持ってきました。
―― 四大陸選手権後に重点的に取り組んできたことは?
中井 まずは四大陸はオリンピックに向けて直近の試合だったので、しっかりと疲れをとって、2週間くらい疲れをとるようなかたちでやっていて、そのあとからしっかり追い上げていくという。トリプルアクセルの安定感もそうですし、他のジャンプの安定感も含めて、底上げできるようにしっかりと追い込んできているので、あとはもう少しヴァレーゼでしっかり追い込んでから、もう1回会場に戻って来られるようにできればと思います。
―― 何か変えたことはありますか。
中井 練習方法はそこまで変えてはいないんですけど、今シーズンすごくいい調子で試合を迎えられているので、あまりそこは変えずにいままで通り。オリンピックだからこうするというのはそこまで意識していなくて、いつも通りのかたちで練習できているので、そのまま調子をもっていければいいと思います。


