2026年2月12日
チョック&ベイツ銀メダル、ギレス&ポワリエ銅メダル

アイスダンス決着 金メダルはフルニエ・ボードリー&シゼロンの手に

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ミラノ・コルティナ・オリンピックは2月11日にアイスダンスのフリーダンスが行われ、ロランス・フルニエ・ボードリー&ギヨーム・シゼロン組(フランス)が金メダルを獲得しました。激闘を繰り広げたマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組(アメリカ)は僅差で届かず銀メダル、そして目覚ましい演技で喜びを爆発させたパイパー・ギレス&ポール・ポワリエ組(カナダ)が銅メダルを獲得しました。上位3チームの戦いと談話をお届けします。

金メダルのフルニエ・ボードリー&シゼロン「これ以上の幸せはありません」

ロランス・フルニエ・ボードリー&ギヨーム・シゼロン(フランス)が新チームを組むことを考えたのが2025年1月、結成を発表したのは同年3月。わずか1年という短いチーム歴で、2人がオリンピックの表彰台の頂点に駆け上がった。驚異的なエッジの深さで表現するカーブリフトをはじめ、音楽と深く結びついたアーティスティックなFD「The Whale」でRDからの首位を守りきり、金メダルが決まるとキス&クライで2人とも涙で抱き合い、ロマン・アグノエルコーチ、マリ=フランス・デュブリュイユコーチに祝福された。RD90.18点、FD135.64点、合計225.82点。シゼロンは北京オリンピックに続く2回目の金メダル獲得で、大会直前には前パートナーのガブリエラ・パパダキスが手記を出版、逆風も吹くなかでの勝利だった。

シゼロンは「現実じゃないみたいです。これは途方もないチャレンジで、ぼくらはそれを追究してきた。これ以上の幸せはありません」と喜びを語り、フルニエ・ボードリーは「この場所にいるだけでもすごくて、コーチや家族に囲まれ、それからギヨームが信頼と自信を与えてくれました。氷上での瞬間を楽しみたかったし、もうこんな時間を過ごすことは二度とないんだとわかっていた。ギヨームとこの旅を分かち合えたのは素晴らしいことでした」と振り返った。

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銀メダルのチョック&ベイツ「ぼくらにとっては金メダルの演技だった。すべての瞬間が素晴らしかった」

マディソン・チョックは33歳でオリンピック4度目の出場、エヴァン・ベイツは36歳でオリンピック5度目の出場。結成15年。長くアイスダンスの世界に身を置き、長くトップクラスで戦ってきたチョック&ベイツの集大成のミラノ・コルティナ・オリンピックは、銀メダルに終わった。2月6日に団体戦RD、7日に同FD、8日に同表彰式で金メダル授与、さらにエッジ損傷の問題を経て、9日に個人戦RD、11日に同FD。過酷な日程が体力面・精神面に影響しないはずはなかったが、2人のFDには疲労を感じさせない集中力がみなぎっていた。黒に真紅をあしらったドレスを効果的に使いながら、スパニッシュの曲調を熱情で満たしていく。すべてを出しきったプログラムを滑り終え、氷上にひざまずいたベイツはチョックへ向き直り、満場が見守るなか2人だけの一瞬を過ごした。RD89.72点、FD134.67点、合計224.39点。願い続けた金メダルまではわずか1.43点という僅差だった。

ベイツは「ぼくらにとっては金メダルの演技だった。6日間で4プログラムという日程に対処するうえでぼくらは最善が尽くせたと思います。素晴らしいスケートができました。すべての瞬間が素晴らしかった」と噛みしめ、涙も見せたチョックは、「2011年にエヴァンと一緒に滑り始めて、一緒に過ごしてきた旅路から学んだことがたくさんあります。2018年(平昌)の時点で、あと2回オリンピックに出場するなんて、思ってもみませんでした。自分たちが達成してきたことに胸を張りたいですし、いまこの時に至るまでに築き上げてきた私たち自身を誇りに思います。人生は続いていきます。この銀メダルは、いまからはただ私たちの人生の一部になっていきます」と誇り高く話した。

銅メダルのギレス&ポワリエ 「報われなかったことすらも、人生を輝くものにしてくれた」

パイパー・ギレス&ポール・ポワリエは、2018-2019シーズンのFD「Vincent」をリバイバルしたプログラムを引っ提げて登場。優しい男性ボーカルに思いを乗せて寄り添うように演技した。アイスダンスの大きな見せ場であるツイズルも、ギレス、ポワリエともにレベル4を獲得する出来栄え。演技直後は2人とも感極まって抱擁した。RD86.18点、FD131.56点、合計217.74点で、すべてシーズンベストで暫定1位となり、メダルが確定した瞬間には、ギレスが跳び上がって何度も拳を振り下ろした。

表彰式後、ギレスは「自分たちの望みを必ず実現できると毎日意識的に信じ続けてきたことが、今日の結果に繋がったと思います」、ポワリエは「これまで報われなかったことすらも、ぼくたちの人生を輝くものにしてくれたと感じられています」と満面の笑みをたたえながら語った。ギレスは2022年に卵巣がんと診断されたが、治療を受け第一線に復帰。「こんな瞬間が来るとは思っていなかった」と初のオリンピックメダル獲得の喜びをかみしめた。


4位には母国イタリアの声援を一身に受けて演技したシャルレーヌ・ギナール&マルコ・ファッブリ、5位は若さあふれる演技で躍進したエミリア・ジンガス&ワジム・コレスニク(アメリカ)、6位は亡き兄クリス・リードさんの写真を携えて戦ったアリソン・リード&サウリウス・アンブルレヴィチウス(リトアニア)。RD4位だったライラ・フィアー&ルイス・ギブソン(イギリス)はミスがあり失意の7位となった。

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