2026年2月9日
団体男子SPは鍵山優真1位、イリア・マリニン2位

フィギュアスケート団体 鍵山優真が圧巻演技でSP1位 日本2位で最終日へ

- AD -

ミラノ・コルティナ・オリンピックは2月7日、フィギュアスケート団体の2日目が行われました。予選最終種目の男子ショートプログラム(SP)では、鍵山優真選手が108.67点をマークする圧巻の演技で、世界王者イリア・マリニン選手(98.00点)をおさえて1位になり、日本は上位5ヵ国による決勝に進みました。同日行われた決勝最初の種目フリーダンスでは、吉田唄菜&森田真沙也組が5位となり、合計順位点39点でトップのアメリカと5点差の2位をキープしました。団体2日目を振り返ります。

鍵山優真「最高という言葉しか出てこない」

予選4種目めの男子SP。9番滑走で登場した鍵山優真は、小粋な「I Wish」に乗って、冒頭の4トウループ+3トウループ、続く4サルコウをあざやかに決め、観客の目をくぎ付けにした。演技後半に入ると、3アクセルをクリーンに着氷、見せ場のステップでは、観客たちをあおるパフォーマンスも見せ、さらに場内を熱狂させた。3つのスピンもすべてレベル4。自己ベストに迫る108.67点をマークする完璧な演技でミラノの観客を魅了した。

演技後、「最高という言葉しか出てこない」と興奮気味に語った鍵山は、「先日のチームジャパンが素晴らしい形で終わったので、その力が今日ぼくに宿っていい形で出たと思います」と仲間へのリスペクトを忘れなかった。

ステップ中に観客をあおる動きは振付にはないものだ。「『盛り上がらずにはいられないよな?』『来い来い!』っていう感じでやっていました。これでちょっと何も(反応が)なかったら、すごくさびしかったんですけど、一か八か賭けに出ました。いやもう大正解でした」と明かした。そのステップでは、ジャッジ全員がGOE(出来栄え点)で5点満点をつけた。「このプログラムを作るにあたり、しっかりとローリー(・ニコル)先生が満点をもらえるように信じて作ってくれたので、その成果が報われたのではないかと思います」とうれしそうな笑顔を見せた。

鍵山は「自分でオリンピックと相性いいのかなって思っているんですけど。(笑)その感覚が本番でも出ているところは、いいことだと思うし、個人戦でもものすごく大事になってくるので、しっかりと感覚を研ぎ澄ませながら頑張りたい」と話す。

初出場で個人と団体の銀メダルを獲得した北京大会から4年、アスリートとして進化し続けてきた。鍵山は「試合に対してどういう気持ちで滑るか、試合に対する向き合い方を、この4年間でいろいろな経験をしてきました。でも本当に楽しんだもん勝ちだと思って今日は滑りました」とし、「今日応援してくれた皆さんが、『応援まかせといて』と言ってくれたので、そのぶん、これからフリーを滑る皆さんに向けて何倍にも返すくらい全力で応援したいと思います」と誓った。

– AD –

吉田唄菜「次のオリンピックでは、私たちが最前線に」

男子SPが終了し、2位で上位5組によるフリー進出が決まった日本は、フリーダンスに吉田唄菜&森田真沙也が出場した。壮大な「フェニックス」の音楽に乗って、息の合ったツイズルで観客を引き込み、印象的なリフトを組み込みながら、終盤のステップシークエンスでは躍動感あふれる滑りを披露し、笑顔で演技を締めくくった。98.55点で5組中5位となり、日本は合計順位点39点で2位から団体選最終日に挑む。

吉田は「昨日から今日もみんなが素晴らしい演技をしていて、私たちもそれに続きたいなと言う気持ちで、今日もリンクインしたので、それが少しでもできたかなと思っています」と話し、森田は「最初から最後まで楽しく滑れましたし、自分たちの演技の前には、鍵山選手が渾身の演技をしていたので、それにももちろん後押しされましたし、よりよい雰囲気で臨むことができたので、すごく楽しい時間でした」と振り返った。

男女シングル、ペアに世界選手権のメダリストを擁する日本だが、団体戦へのメダル獲得には、アイスダンスの力が不可欠だ。吉田は「次のオリンピックでは、私たちが最前線に立って、アイスダンスが得点源になれるような、演技だったり、強さを目指したい」と今後を見据えた。

団体戦最終日は2月8日の午後7時30分(日本時間9日午前3時30分)からペアフリー、女子フリー、男子フリーが行われ、日本の三浦璃来&木原龍一、坂本花織、佐藤駿が出場する。

竹内洋輔フィギュア強化部長は、団体戦の最終日について、ペアフリーにおいて、りくりゅうとアメリカペアとの戦いで順位点が僅差になると予想し、「シングルがやはり天王山になる」と展望を語った。男子SPで会心の演技を見せた鍵山選手については、「素晴らしい。彼が一番プレッシャーかかってたと思う」とおおいに称え、「そこを後押ししてくれたのは、チームのメンバーであり、応援してくださった皆様方のおかげだと思っています」とコメントした。

- AD -

 関連バックナンバー

ワールド・フィギュアスケート No.104

フランス・グランプリ、カップ・オブ・チャイナ、スケ...

フィギュアスケート選手名鑑2025-2026シーズンガイド

総勢175名(組)を紹介する選手名鑑のほか、坂本花...

関連記事

- AD -
spot_img

最新記事

最新刊

error: