ミラノ・コルティナ・冬季オリンピックまで残り僅かとなりました。オリンピック代表は、12~1月にかけて各国で行われるナショナル選手権を経て選出。日本代表も、12月下旬に行われた全日本選手権での結果を受けて決定しました。女子シングルの日本代表、坂本花織選手、中井亜美選手、千葉百音選手と夢舞台で戦う、個性豊かな海外選手7名をご紹介します!
①シン・ジア(韓国代表)
韓国は、12月のランキング大会と1月の韓国選手権でマークしたスコアの合計を元にオリンピック代表が選出される。女子の合計点でトップに立ったのは、17歳のシン・ジアだ。繊細で可憐な表現が目を引くスケーターで、7歳のときにスケートを始めた。2023年には千葉県・船橋市の三井不動産アイスパーク船橋で中庭健介コーチらの指導のもと練習に励み、2024-2025シーズンは羽生結弦らを育てたブライアン・コーチに師事を仰いだ。現在はチ・ヒュンジョンコーチのもと韓国で練習している。ジュニア時代は2022~2025年まで世界ジュニア選手権で4年連続の銀メダルを獲得。今シーズンは、グランプリシリーズでやや苦戦を強いられたものの、苛烈な国内での戦いを勝ち抜いてオリンピックへの切符を手にした。同じく17歳でオリンピック出場を決めた中井亜美はジュニア時代からのライバル。
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生年月日:2008年3月19日
出身地:韓国・釜山
コーチ:チ・ヒュンジョン
SP:ショパン「ノクターン第20番 嬰ハ短調『遺作』」(ジェフリー・バトル振付)
FS:リスト「愛の夢」(デイヴィッド・ウィルソン振付)
今季の主な成績:CSクランベリー・カップ3位、CSネーベルホルン杯3位、GPフランス大会7位、GP中国大会5位。
②イ・ヘイン(韓国代表)
韓国女子のオリンピック2枠目を手にしたのは、2023年世界選手権の銀メダリスト、イ・ヘイン。韓国随一のテーマパーク、ロッテワールドのアイスリンクで初めて氷の上に立ち、スケート教室に通い始めてしばらくは新体操と並行していたものの、小学校2年生のときに本格的にトレーニングを始めた。2022-2023シーズンに飛躍し、キム・ヨナ以来14年ぶりに四大陸選手権で優勝を果たしただけでなく、さいたまで行われた世界選手権では銀メダルに輝いた。2024年には不祥事による出場資格停止処分を受けたものの、懲戒効力停止の仮処分が裁判所に申請して認められ、2025年2月の四大陸選手権から国際大会に復帰。今シーズンは2季ぶりにグランプリシリーズに出場、国内選手権2戦で好成績を残してオリンピック初出場を決めた。ダイナミックなジャンプと、女性の強さ、やわらかさを演じ分けられる表現力が魅力。
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生年月日:2005年4月16日
出身地:韓国・大田
コーチ:チ・ヒュンジョン、キム・ジンソ
SP:「Sirens」(カロリーナ・コストナー振付)
FS:「『カルメン』組曲 第1番」(デイヴィッド・ウィルソン振付)
今季の主な成績:CSデニス・テン・メモリアル1位、CSトビリシ杯3位、GP中国大会9位、GPスケートアメリカ8位。
④アンバー・グレン(アメリカ代表)
全米選手権3連覇を制してオリンピックへの切符を掴んだのは、26歳のトリプルアクセルジャンパー、アンバー・グレン。シニア9季目と女子選手のなかではベテランの域に入るが、オリンピックへの出場は今回が初となる。26歳でのオリンピック代表に選出されるのは、アメリカ女子としては98年ぶりの出来事だ。テキサスの酷暑から逃れるためリンクに遊びに行ったことがきっかけでスケートを始め、13歳の頃からアメリカ代表として国際大会に出場。世界のトップ集団に入ったのは25歳のときで、2024-2025シーズンのグランプリファイナルに初出場し、初優勝を成し遂げた。たおやかさと力強さが同居するパフォーマンスが持ち味で、現在は層の厚い全米選手権を3連覇中。パンセクシャルを公表し、メンタルヘルスへの理解を推進する活動をライフワークとしている。
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生年月日:1999年10月28日
出身地:アメリカ・テキサス
コーチ:デモン・アレン、タミー・ガンビル
SP:「Like A Prayer」(ケイトリン・ウィーバー振付)
FS:「I Will Find You/The Return」(キャサリン・
③アリサ・リュウ(アメリカ代表)
アメリカ代表の2人目は、現世界女王のアリサ・リュウ。滑る楽しさがパフォーマンスにほとばしるアメリカの元気印だ。父は中国出身で、5人姉弟の長女。弱冠13歳にして全米選手権を制し、ジュニアグランプリシリーズ初参戦となる試合で、1つのプログラムの中で4回転ジャンプ(ルッツ)とトリプルアクセルを成功させるという女子選手史上初の快挙を達成した。北京オリンピックで6位入賞、直後の世界選手権で銅メダル獲得を果たすと、16歳で電撃引退。そして2年後に復帰を発表し、復帰した2024-2025シーズン、世界選手権で優勝するなど、つねにフィギュアスケート界をにぎわせ続け、復帰後は「やりたいこと、全部やるつもり!」と競技生活を謳歌している。トレードマークは、悪魔のしっぽのスクランパーピアス。
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生年月日:2005年8月8日
出身地:アメリカ・カリフォルニア
コーチ:フィリップ・ディグリエモ、マッシモ・スカリ
SP:「Promise」(マッシモ・スカリ振付)
FS:「レディー・ガガ・メドレー」(マッシモ・スカリ振付)
今季の主な成績:GP中国大会2位、GPアメリカ大会1位、グランプリファイナル1位、全米選手権2位。
⑤イザボー・レヴィト(アメリカ代表)
アメリカ女子オリンピック代表のなかで最年少となるのが、18歳のイザボー・レヴィトだ。ジュニア時代はロシア勢も参戦するなか国際大会でメダルを獲り続け、2022年の世界ジュニア選手権では優勝を果たした。2022-2023シーズンにシニアの舞台に参戦し、1年目でいきなりグランプリファイナルに出場して2位。翌シーズンは世界選手権で銀メダルを獲得するなど、スター街道を順調に歩んできた。昨シーズンは、怪我のためGPフィンランド大会や全米選手権を欠場したものの、3ヵ月で競技会に復帰し、世界選手権では4位と復調ぶりをアピール。曲の世界観に没入し、物語を氷上で展開させるようなロマンティックな表現が武器で、今季は名曲「ニュー・シネマ・パラダイス」をフリーに選び、オリンピックの舞台に愛の世界を描く。
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生年月日:2007年3月3日
出身地:アメリカ・フィラデルフィア
コーチ:ユリア・クズネツォワ、オター・ジャパリゼ、スラヴァ・クズネツォフ
SP:「Almost In Your Arms/ズビズビズー」
FS:「ニューシネマパラダイス」
今季の主な成績:GPフランス大会4位、GPカナダ大会2位、、全米選手権3位。
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