「プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL~THE Best of BROADWAY~東京公演」が1月9~12日、東京都西東京市のダイドードリンコアイスアリーナで開催されています。思わず口ずさみたくなるミュージカルの名曲でつづられるこのショーが首都圏で見られるのは、今回が最後。総勢22名のプリンスアイスワールド(PIW)チーム、そしてゲストスケーターの荒川静香さん、高橋大輔さん、宇野昌磨さん、織田信成さん、田中刑事さん、本郷理華さん、中田璃士選手、PIW初出演の渡辺倫果選手らが個性豊かなパフォーマンスを披露しています。初回公演終了後には、PIW公式アンバサダーの町田樹さんが司会進行を務め、なごやかな雰囲気のなかで囲み取材が行われました。
町田樹「3年間の集大成となる珠玉の作品」
囲み取材に登場したのは、プロフィギュアスケーターの荒川静香、高橋大輔、宇野昌磨、織田信成、田中刑事、本郷理華と、現役の中田璃士と渡辺倫果。司会はPIW公式アンバサダーの町田樹が務めた。年齢や立場は違えども、みなPIWに深い愛情を持っている、気の置けない仲間たちだ。まず町田が、登壇者8名の名前を挙げて、「こうして四半世紀くらいの日本のフィギュア界の歴史を物語るレジェンドスケーターの方々と……」と紹介すると、織田信成が「それはおじさん、おばさんって言ってる?(笑)」とすかさずツッコミを入れる。一同笑いに包まれるが、町田は「……と、現在競技会の世界でトップでご活躍されているトップアスリートの方々にお集まりいただきました」とにこやかに進行。「総勢22名のPIWメンバーとともに、日本を代表するスケーターも参加する今回のPIW。この3年間PIWはミュージカルとフィギュアスケートの融合をテーマにショーを制作してきましたが、その集大成となる珠玉の作品をそろえて本公演を行っております」と公演を紹介した。
町田から最初に質問を投げかけられたのは、織田信成だった。「ブロードウェイシリーズには欠かせない存在」と紹介された織田は、「今年初めてのプリンスアイスワールド。いつも楽しい気持ちで滑っていますし、ぼく自身もミュージカルやブロードウェイの音楽は大好きなので、年始からアゲアゲで演技できたんじゃないかな」と笑顔。
高橋大輔「30代最後の滑りをPIWで滑れて光栄です」
今回の東京公演は、“かなだい”として出演予定だったが、村元哉中が体調不良で降板することになり、高橋大輔はソロナンバー「Soundless Dream」を披露した。高橋は「急だったので、あまり準備のできていないなかで緊張しましたけど、(3月16日で40歳になるので)30代最後の滑りをPIWで披露することができて、とても光栄に思っています」と話し、PIWのキャストと共演するナンバーについては「キッズの子たちもすごく生き生きと滑っている。この子たちから将来を引っ張っていくようなスケーターが出てくるのかなという思いを感じながら、PIWメンバーとも楽しくやらせていただています」と語った。
今回PIWとのコラボナンバーも滑り、表現者としての進化を続ける田中刑事は、「ミュージカルというテーマで滑る曲を選び、自分らしいものを滑れるように頑張って準備してきています。今回はコラボもさせていただいているんですけれども、すごく好きだったナンバーに気づいたら参加していた。ぼくも楽しませられるように頑張りたい」と抱負を述べた。
横浜公演にも出演していた中田璃士は、「やっぱりすごいメンバーのなかで、やらせてもらっているのですごく楽しいですし、PIWのナンバーもいつもすごいナンバーばっかなので、楽しみながらやらせてもらっています」とすっかりショーになじんでいる様子。かつてのホームリンクで滑った感想を聞かれると、「1年ぶりに帰ってきたので、すごく懐かしい感じがあって。すごく滑りやすかったです」と答えた。
宇野昌磨「お互いのショーが、どんどんいいものになったらいいな」
ゲストのトリを務めた宇野昌磨は、2022-2023シーズンのSP「Gravity」を滑った。町田は「ご自身のショーも引っ張っておられますけれども、こうしてゲストとしてPIWにご出演いただきました」と語りかけた。宇野は「プリンスさんには、たくさんいままでもお世話になっていて、去年自分のアイスショーを作って、プリンスに出演されているメンバーからも数多く出演してもらっていて、お互いのショーがどんどんいいものになったらいいなっていう思いで、ぼくのショーもやっていますし、このプリンスっていうショーも、素晴らしいショーの一員に自分がなれるようにと滑っていきます」と力を込めた。また、演目については、「現役のときに使っていたプログラムを、あえて競技を引退したときに、どのような変化があるのかなって気持ちを自分でも楽しみながら滑らせていただきます」とコメントした。
12月の愛知公演に続いての出演となった本郷理華は、「今回はチームの皆さんのナンバーも滑らせていただいています。楽しそうだなと思って見ていたナンバーだったんですけど、滑ってみたら思った以上に楽しい」と声を弾ませた。
渡辺倫果「全部トリプルアクセルを入れます」
地元・西東京市出身の渡辺倫果は、今回PIWデビューを果たした。町田から「なんとPIW初出演、そしてかつてのホームリンクということでいかがでしたでしょうか」と尋ねられると、「PIWを小さいころから見てきた者としては、すごく感慨深いといいますが、うれしい気持ちでいっぱいです」と感極まった様子で答えた。そして、「全部『ロクサーヌのタンゴ』で、全部トリプルアクセルを入れます」と今季ショートプログラムを全8公演で披露すると明かした。
最後にコメントしたのは、町田から「2004年3月からご出演されて600公演以上……PIWマスターといっても過言ではない」と紹介された荒川静香。「私の知らない情報をまさか計算していただいて……」と驚きつつ、荒川は「歴史あるショーのなかでも、ずっと変わらないのはPIWの群舞の迫力。ほかのショーにはないスケール感」とPIW最大の魅力を語った。また、今回滑った演目について、「10年ほど前に作ったミュージカル『ゴースト』のなかのプログラムです。時間を経て滑ると、作ったときとは違った表現が生まれてくる。そこがスケートの面白い部分。若い選手が今後長く滑っていくと、そういった新しい自分に出会えるというのがある」と言い、隣の渡辺倫果を見て、「女子でたぶんPIWで初めてトリプルアクセルを跳んだんじゃない?」と声をかけると、「見ていて、驚きや進化といったものがいろんな部分で感じられるショーかなと思うので、多くの人にいろいろな側面からこのショーをご覧いただきたい」と続けた。
町田は「めちゃくちゃうまくまとめていただきました」と荒川に感謝を述べ、東京公演を最後に、約20年間在籍し、7年間チームキャプテンを務めた松永幸貴恵と、植杉梨南の2名がキャストとしてPIWを卒業することを伝えた。そして改めて「3年間の集大成、これが首都圏で見られる最後のチャンス。東京公演に足を運んでいただけましたら幸いです」と力強く呼びかけた。
東京公演はダイドードリンコアイスアリーナで1月12日まで。当日券あり。













