2025年11月10日
坂本花織と佐藤駿が12月の名古屋グランプリファイナル進出決定!

NHK杯2025 鍵山優真が日本男子初の3連覇! 坂本花織が4度目の優勝!

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グランプリシリーズ第4戦NHK杯2日目の11月8日、全4種目のフリーが行われ、男子シングルではSP首位の鍵山優真選手(オリエンタルバイオ/中京大学)が合計287.24点で日本男子初となる3連覇を達成しました。SP2位の佐藤駿選手(エームサービス/明治大学)は、自己新となる189.04点でフリー1位、合計285.71点をマークし、トップと僅差の総合2位。女子シングルでは、坂本花織選手(シスメックス)がフリー150.13点、合計227.18点とともに今季世界最高得点で2年連続4度目の優勝を果たしました。

今季グランプリ初戦を優勝で飾った鍵山選手は、再来週の第6戦フィンランディア・トロフィーに向かいます。また佐藤選手はカップ・オブ・チャイナ(1位=15点)と合わせて、坂本選手はフランス・グランプリ(2位=13点)と合わせて、ともにポイント合計28点となり、グランプリファイナル(12月4~7日、名古屋・IGアリーナ)への進出を決めました。

この記事では、4種目のメダリストたちの喜びの声をダイジェストで紹介。NHK杯の詳報は、12月上旬発売の「ワールド・フィギュアスケート104号」に掲載します。

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男子シングル 鍵山優真と佐藤駿がワンツーフィニッシュ

◎鍵山優真 男子シングル1位

先ほどフリースケーティングが終わりましたけれども、率直な意見としては、なんとか耐えたなという演技だったかなと思っています。ミスは4回転トウループで前半転んでしまったんですけど、そのあとしっかり切り替えて全エレメンツを落ち着いてこなすことができたので、そこは1 つ良かったかなと思います。この NHK 杯を通してでの感想を言うと、まだまだ自分に対しての自信が足りなかったのかな?っていうふうに思うので、そこはもっともっと練習を積み重ねて、本番でも絶対大丈夫って思えるぐらいの自信を積み重ねてやっていけたら、今後は大丈夫なのかなと思います。

◎佐藤駿 男子シングル2位

まずフリーを終えて、ジャンプをすべて気持ちよく降りれたなと思っています。とくに冒頭の4回転ルッツは練習含め1番良かったのではないのかなっていうようなジャンプが跳べたので本当にうれしかったです。小さいミスが……レベルのとりこぼしであったりとか、そういった部分を今後直して次のファイナルに向けてがんばっていきたいなと思っています。

◎ルーカス・ブリッチギー(スイス) 男子シングル3位

(鍵山優真と佐藤駿に向かって)まずお2人には、またしても素晴らしい演技を見せてくださいました。おめでとうございます。なんかちょっとフラッシュバックで2年前、あのときは(宇野)昌磨さんと(鍵山)優真さんだったんですけど、一緒にここにいたなと思い出しました。また表彰台に上がれたことがすごくうれしいです。日本の、この大阪での大会も、いつものことですけれども、みなさんの応援が素晴らしいので力をいただき、ぼくはミスも少しあったけど、すごく楽しめたなと思っています。

男子メダリスト会見のフォトセッションにて。佐藤駿とルーカス・ブリッチギー(スイス)にリフトされる鍵山優真 ©Nobuaki Tanaka/Shutterz
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女子シングル 坂本花織が今季世界最高得点で優勝

◎坂本花織 女子シングル1位

朝の公式練習では不安もあったんですけれども、しっかり切り替えて、フリーを滑り切ることができたので、この結果を得てファイナルも決まり、すごくほっとしています。途中からミス止めをしているような感覚になり、普段の練習みたいだな、ここを乗り越えたらって気持ちで滑っていて、本当にいつもどおりだなという感覚がすごく強かったです。グランプリシリーズの2戦ともで220を超えたことがなかったので、このオリンピックシーズンに220をコンスタントに出せたのは自信につながりますし、まだのびしろがあるので、これでマックスとは言わず、しっかりもうちょっと上を目指してがんばりたいと思います。

◎ソフィア・サモデルキナ(カザフスタン) 女子シングル2位

いまとてもクタクタなんですけれども、同時にとてもワクワクもしています。というのも、こんな結果は私自身予測をしていなかったです。プログラムにミスもあったのですが、それでも2位という結果を見たときには本当に興奮をしてコーチたちとも喜び合いました。

◎ルナ・ヘンドリックス(ベルギー) 女子シングル3位

昨日のショートのプログラムの後には、私は練習どおりの演技ができなかったということでがっかりしていました。でも、それでも今回はなんとか乗り切ることができたのは、ファンのサポートがあったおかげです。日本は本当にスケートをするのに素晴らしいところだと思っていて、また日本でこのように大会に参加することができてすごく良かったです。そんな考えを胸にフリーに臨みまして、それなりに良いフリーの演技もできました。それも、日本のスケートに対する愛、ファンの心強いサポートのおかげです。

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ペア コンティ&マチイがNHK杯初優勝

◎サラ・コンティ&ニコロ・マチイ(イタリア) ペア1位

コンティ「本当にいい演技ができたと思います。とにかく終わってよかった。演技中は緊張感もかなりあったんですけど、エレメント1つ1つをこなすことで、ベストな演技ではありませんでしたが、最後まで演技をすることができたと思います。やることはまだまだあるので、1つ1つこなしていきたいと思います」

◎パヴロワ・マリア&スヴィアチェンコ・アレクセイ(ハンガリー) ペア2位

パヴロワ「楽しかったし、結果にも満足しています。試合はタフなもので挑戦も多かったんですが、1つ1つエレメントと戦いながら演技をこなしていきました。アクセルだけはちょっと残念でしたが、フランス大会よりもいい演技ができたので、いい方向に向かっていると思います」

◎スイ・ウェンジン&ハン・ツォン(中国) ペア3位

ハン「ぼく個人的には後半でパワーが足りず、いい演技にできなかったのですが、日本で演技ができてうれしかったです。またここで戦えるといいなと思っています。これからは時間をかけて次の試合に向けて改善すべきところを直していきたいです」

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アイスダンス フィアー&ギブソンが2度目のNHK杯優勝

◎ライラ・フィアー&ルイス・ギブソン(イギリス) アイスダンス1位

フィアー「ルイスと私は日本の大会を楽しめたことをうれしく思っています。じつはフランス大会からあまり時間がなかったなかで努力を重ねて調整をしてきたことが大会で実ったなという手ごたえがあったので、そういった意味でも誇りに思えています」

◎シャルレーヌ・ギナール&マルコ・ファッブリ(イタリア)アイスダンス2位

ギナール「大会がやっと終わってほっとしました。日が経つにつれてコンディションが悪化してきていたので、正直きつかったです。氷上に乗れば氷もいい感触でいい演技が出せたと思っているので、いい演技ができたところは満足しています」

◎キャロライン・グリーン&マイケル・パーソンズ(アメリカ)アイスダンス3位

パーソンズ「今朝の練習が本当に早朝で、バスのなかから日が昇るのを見て、リンクで練習しなきゃと思いながら、『でも、これってすごいことだよね』と思いました。まだ半分眠っているんですけど、やらなきゃいけないことは今日1日山積みだし、でもここで世界のトップスケーターたちと全力を出し合って参加できることはうれしいし、感謝しています」

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