2025年11月8日
トップ2の”ゆましゅん”、フリーへの意気込みを語る

NHK杯男子SP会見全文 鍵山優真と佐藤駿が1位2位スタート!ジュンファン3位

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グランプリシリーズ第4戦NHK杯初日の11月7日、男子ショートプログラム(SP)が行われ、大会3連覇を狙う鍵山優真選手(オリエンタルバイオ/中京大学)が98.58点で 1位、カップ・オブ・チャイナ優勝の佐藤駿選手(エームサービス/明治大学)が96.67点で2位と好スタートを切りました。GPシリーズ初挑戦の垣内珀琉選手(ひょうご西宮FSC)はのびのびと滑って12位からフリーへ。3位には、2022年大会3位のチャ・ジュンファン選手(韓国)が入りました。男子SP後の上位3選手による記者会見をお届けします。

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鍵山優真「自分と、見ている人でプログラムを完成させる」

-- 本日の演技について。
鍵山 ジャンプに関しては、しっかりと落ち着きながらも思い切りやって、なんとか耐えながら成功することができたので、そこはよかったかなと思います。どうしてもスピンやステップでのミスがすごく悔しく、練習でもなかなかしないようなミスだったので、そこに関してはただただもっともっと練習しなきゃいけないなと思いました。そこのミスで100点に届かなかったというところではあるので、すごく悔しく思いながらも、まだ明日のフリーもあるので、しっかりと気持ちを切りかえて、明日はすべてのエレメンツをしっかりと成功できるようにがんばりたいと思います。

佐藤 まず、終わってホッとしています。始まる前はあまり緊張することなく、落ち着いては入れていて、練習のまま本番で出し切れたのかなと思っています。ルッツが、少し回転が足りなかったので、そこの部分を明日のフリーではきれいなルッツが跳べるようにがんばりたいと思います。

ジュンファン ベストな演技ではなかったけれど、ベストを尽くすことはできたと思います。正直なところ、いまは少しぼくにとって難しいタイミングではあるんですが、今日は滑っているあいだ、自分自身と1つ1つのエレメンツにしっかり集中できたと思います。ミスはいくつかありましたが、全力を出せたことはうれしく思いますし、このまま前を向いてフリーに臨みたいと思います。

―― 鍵山選手に質問です。大きい会場でもお客さんとのコミュニケーションがうまくいったとお話しされていましたが、SPのキーポイントにあげている「アイコンタクト」についてどのような意識をしていますか。
鍵山 今シーズンのショート、フリーどちらにも言えることなんですけど、自分のなかで演技を完結させるのではなく、自分から発信して、お客さんとのアイコンタクトだったり、自分が心の底から楽しんで滑っているのを見せていくのがすごく大事。見ている人たちに楽しんでもらうために、自分がいちばん楽しまなきゃ、やっぱり楽しんでもらえないので、そこはエレメンツ以外の部分でもしっかりと自分から楽しんで滑ることはすごく意識しています。スポーツなので点数につながる部分は大事にしなきゃいけないんですけれども、やっぱり芸術面でも1つの作品として見られていることを意識しながら、自分と見ている人たちで自分のプログラムを完成させるという思いで滑っているので、そこはすごく意識しています。昨季の後半あたりからそういうところは意識できるようになってきたのかなと思う。RACTABドームはすごく大きい会場でしたけれども、もっともっといちばん上の席に座っている人まで届かせていかなきゃいけないなと思うので、明日はもう天井を見るぐらい(笑)、目線を上げてがんばりたいと思います。

-- これもユウマへの質問です。足換えキャメルスピンでのミスは、なかなかないミスでしたが、どういう状況だったのでしょうか。
鍵山 スピンのミスに関しては、自分でもスケートをやってきて初めてと言ってもいいぐらい。初めてスピンでミスをしてしまったのでかなり動揺を隠せずに……でも、そのあとトリプルアクセルから(先が)残っていたので、気持ちを切り替えてやることを意識しました。スピンの原因としては、スピンに入るときのエッジのひっかかりが中途半端になってしまって、最初のキャメルポジションにうまく入れずに、スピードが減速してしまったのが原因ではあるので、しっかりと修正して次の試合に向けてとにかく練習を積み重ねていきたいと思います。スピンやステップに関しては、できて当然のものだと思って練習していて、そのうえで、いかにレベルやGOEをとれるか意識しながら練習を積み重ねているので、今日のミスに関してはジャンプ以上に悔しく思う部分はありましたけれども、まだ明日のフリーが残っているので、ジャンプもスピンも全部しっかり確認してがんばりたいと思います。

-- 佐藤選手とチャ・ジュンファン選手に質問です。お2人はカップ・オブ・チャイナでも戦っていますが、アジア圏のGPで戦ったことのメリットと、1戦目から進化したと感じる部分について教えてください。
佐藤 ぼく個人が時差が苦手で、時差ぼけが。アメリカやフランスだと時差調整が大変だったので、そういった意味ではアジア圏だと、そこがまったくないので、それはメリットかなと感じています。中国杯からここまで時間としてはあまりなかったんですけど、そのなかでもできることをしっかりとやって、怪我もあったので無理のないように調整をしてきました。

ジュンファン ぼくにとってはGPシリーズで2戦ともアジア圏なのは初めてのことで、いつもは北米かヨーロッパで、もう1試合がアジア圏というのが多かったと思います。よかったのは、旅の時間が短いことや、氷に慣れるのに時間がかかりにくいところです。カナダやアメリカなど他の国が恋しい気持ちもありますが、シュンの意見には賛成です。時差がないのは、ぼくらにとっては楽だし、今季は中国と日本で試合に出られてうれしいです。中国杯のあとは、とにかくできることをがんばってやってきました。今日は中国杯より少しうまくいきましたが、できることややらなきゃいけないことがまだまだあるので、シーズン後半に向けてもっとがんばりたいと思います。

-- ジュンに質問です。スケート靴の問題を抱えていましたが、進捗はいかがですか。
ジュンファン はい、スケート靴の問題はあります。いまも新しいスケート靴探しは続いていて、毎週のように靴が壊れてしまうので、少しストレスに感じてはいます。それでも試合に出続けているのは、たくさんのモチベーションをもらえるから。話し合いを続けて、何が問題なのかを解明して、解決策をを見つけていこうと思っています。すぐにいい方向へ向かうと思うので、前向きに考えていきたいです。

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