11月6日、NHK杯の前日練習が東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市)で行われ、大会連覇を狙う鍵山優真選手(オリエンタルバイオ/中京大学)、坂本花織選手(シスメックス)らが登場しました。ペアではカップ・オブ・チャイナで復帰した北京オリンピック金メダルのスイ・ウェンジン&ハン・ツォン組(中国)、アイスダンスでは今大会で7年ぶりの復帰戦を迎える平昌オリンピック銅メダルのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ組(アメリカ)も、本番に向けて調整を行いました。今回は、男女シングルの選手たちの練習の様子を写真とコメントでお伝えします。
大会初日の9日は、アイスダンスのリズムダンス、ペアと男女シングルののショートプログラムが行われます。
◎鍵山優真(2023、2024年NHK杯優勝)
「自分にも勝って、すべてに勝つ」
(NHK杯に向けての練習)とにかく1回目を大事に練習を積み重ねてきました。練習ではやり直しができますが、本番は1回しかない。やっぱり1回目は本当の実力だと思っているので、失敗したとしてもあきらめずにやりとげる、1つ1つのエレメンツの質をすごく大事に練習してきました。そこは自信を持てているところかなと思います。(3連覇への思い)ここに来る前にすごく3連覇がんばらなきゃ、3連覇したいなっていう思いはあって。でも、結果よりもまずは納得のいくパフォーマンスをすることが大事ですし、それができたらしっかりと結果もついてくると思うので。まずは自分が何をすべきか、どういうパフォーマンスがしたいかっていうのをいちばんに考えて、落ち着いてやれば問題ないと思います。(佐藤駿選手との優勝争いについて)駿とNHK杯で一緒に滑れることはすごく楽しみですが、駿も中国杯優勝して、かなり自信をつけていると思うので、負けたくないっていうのが正直なところなので、自分にも勝って、すべてにも勝って、次につながるようなパフォーマンスになればいいなと思います。駿もかなりしっかりとまとめて練習してきたんだなっていうのは見てわかる。自分も自信を持って練習を積み重ねてきたつもりなので、それを信じて、あとは楽しむだけだと自分に言い聞かせてがんばっています。(プログラムの編曲で変更した部分について)いちばん大事なトーランドットとカラフのメインボーカルが今回追加されたんですけれども、コレオの部分の2人の掛け合いもものすごく感動するものになっているので、音楽に負けないようにがんばりたい。そこがかなり変化した部分かなと思います。
◎佐藤駿(GP第2戦カップ・オブ・チャイナ優勝)
「昨季の全日本と同じ会場でリベンジを」
(現在のコンディション)よくもないけど、悪くはないかなという感じです。(カップ・オブ・チャイナでの連覇について)すごく自信にはつながったと思います。ケガ自体も中国大会で、本番はほとんどゼロに近い状態でできたので、今大会もそれくらいで臨めたらいいなと思います。(痛みは)気になりはするんですけど、跳べないくらいの痛みではないので、なんとか頑張っていこうかなと思います。(ジャンプ構成)今大会は中国大会と同様の構成でいくんですけど、今後は、状態とも相談しながら、練習を見て、いろいろ判断していきたいです。(ファイナル進出がかかる大会)もちろん出たい気持ちが強いですけど、あまり深く考えずに自分の演技に集中して、ノーミスを目指してがんばっていきたいです。(今回の目標)今大会は、昨年の全日本の会場でもあるので、リベンジの意味も込めて、すばらしい演技ができるようにがんばっていきたいです。
◎垣内珀琉(GPシリーズ初出場)
「楽しくて楽しくて仕方ない」
(公式練習を振り返って)すごい夢のようでした。まさか鍵山優真選手と佐藤選手の間に挟まって公式練習で曲がかかったり、チャ・ジュンファン選手、ルーカス(・ブリッチギー)選手、(フランソワ・)ピト選手……は(2024年)世界ジュニアでも会っていて、本当にすごく楽しかったです。(ケガについて)近畿選手権が終わって、10月13日までずっと松葉杖ついて固定もしていたんですけど、やっと先週の木曜日に、そろそろトリプルジャンプしないと時間が間に合わないなということで、ルッツ+トウまでしかできないんですが、構成を落としてギリギリ間に合ったのかなという感じです。無事ここに来ることができてよかったと思っています。(大会の抱負)初めてのNHK杯で、本当にまさか来られると思っていなくて、本当に楽しくて楽しくて仕方がないので、その気持ちを最後はしっかりと出せたらなと思っています。
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