9月20日、東京選手権2日目が東京辰巳アイスアリーナで行われ、女子ではSP1位の住吉りをん選手(オリエンタルバイオ/明治大学)が優勝を飾り、男子SPでは佐藤駿選手(エームサービス/明治大学)が圧巻の演技で首位に立ちました。ジュニア女子は髙木謠(太陽生命)、ノービスA男子は日髙晴久(MFアカデミー)、ノービスB男子は伊藤千颯(東大和FSC)が優勝しました。
女子は住吉りをん、中井亜美、青木祐奈が表彰台
女子フリーでは、SP1位の住吉りをん(オリエンタルバイオ/明治大学)が3ルッツ+3トウループの連続ジャンプなどを決め、133.83点をマークし、合計200.83点で優勝した。前週チャレンジャーシリーズのロンバルディア杯に続いて表彰台の一番高い場所に立った住吉は、「最後はすごく脚にきていたんですけど、出せる力をすべて振り絞って、ステップは楽しく滑ることができたんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。「(4回転)トウループは空中で“浮く”感覚があって、『これはいいぞ』と思ったんですけど、まだあと一歩降りきれなかったのが悔しいです。どんどん感覚もよくなっていますので、グランプリでしっかり降りられるように調整したいと思います」と語った。
2位はシニア1年目の中井亜美(TOKIOインカラミ)が合計192.09点、3位は青木祐奈(MFアカデミー)が計181.45点で表彰台に上がった。4位は河辺愛菜(オリエンタルバイオ/中京大学)、5位渡辺倫果(三和建装/法政大学)、6位江川マリア(明治大学)が続いた。
佐藤駿が圧巻の演技でSP首位発進。三浦佳生らが続く
男子ショートプログラム(SP)で首位に立ったのは佐藤駿(エームサービス/明治大学)。冒頭の4ルッツを降りると、4トウループ+3トウループ、3アクセルも成功させ、95.29点をマークした。6月末に足首を痛めたが8月後半に試合復帰、今大会はロンバルディア杯(4位)からの連戦となったが、復調を示した。佐藤は「全部いいジャンプとは言えませんでしたが、しっかりまとめられてよかったです。時差もあって、コンディション的にはあまりよくなかったんですが、試合の中で練習していく感じで、ロンバルディア杯からルッツの感覚がつかめてきていて、その流れでブロック大会に臨めて、非常に良かったんじゃないかと思います」と振り返った。
2位には三浦佳生(オリエンタルバイオ/明治大学)が79.92点でつけた。冒頭の4サルコウ+3トウループを着氷し、3アクセルも決め、最後に4トウループに挑んだが、空中で回転がほどけて転倒。木下グループ杯、ロンバルディア杯と3週連続で大会に出場している三浦は「上出来かなって思います。始まる前からすごく疲れていたので、サルコウ+トウが奇跡なぐらいな感じでした。でも思ったより点数は出なかったので、ちょっとという感じがしました。あとはもう無心。感情も出ない。疲れていたので、何も感じなかったです。トウループも締まればいいなと思っていたけど、締まりませんでした」と振り返った。3位に吉岡希(法政大学)、4位は三宅星南(日本建物管財)が続いている。
ジュニア女子は髙木謠が優勝
ジュニア女子では、SP1位の髙木謠(太陽生命)が合計160.61点で優勝した。髙木は「今日の演技は完成形の50%くらい。満足のいく演技ではなかったんですけれども、いいジャンプはすごく良かったので、東日本に向けてまた練習だなと思っています」と話した。2位は日比優花(英明フロンティア中高)、3位は北見奏(MFアカデミー)。ノービスA男子は小学6年生の日高晴久(MFアカデミー)、ノービスB男子は小学5年生の伊藤千颯(東大和FSC)が優勝した。