現在GAORAで独占放送中の「京都フィギュアスケートフェスティバル2025」(3月30日/京都アクアリーナ)。5月7日に完全版の放送が決定しました。完全版では、同公演に出演し、クロージングフィナーレの振付を手掛けた宮原知子さんと、番組でナレーションを務めた小野賢章さんの対談が放送されます。
小野さんは、映画「ハリー・ポッター」の主人公ハリーをはじめ、映画やテレビアニメなど数々の人気キャラクターを演じる声優であり、俳優としても多くの映像、舞台作品で活躍されています。それぞれのステージで「表現」のプロとして活躍する2人。完全版の放送に先駆けて、対談の様子、さらに対談後のお2人のコメントもあわせてお届けします。
じつは人見知り――宮原知子と小野賢章の共通点
小野「緊張しますよね」
宮原「緊張します」
小野「今日はよろしくお願いします」
宮原「よろしくお願いします」

じつは人見知りだという2人のトークは、初々しい雰囲気のなか、2人が現在のプロの世界へ進んだきっかけからスタートした。4歳でスケートを始め、「アイスショーで海外に行きたいという夢があった」という宮原さん。いっぽうの小野さんは、「ぼくも4歳から子役をやっていて。最初は戦隊ものをテレビで見て、“この世界に行きたい”と言ったらしいんです。親がどうやったら実際にいけるかを考えてくれて、児童劇団に入れてもらいました」と、きっかけのエピソードを披露した。
4歳からのスタートは、スケーターとは違って、役者の世界ではかなり早いほうだそう。同世代と比べて芸歴が長いという小野さんの悩み(?)には、「でも、その分いろんなことができるんじゃないですか?」と宮原さん。この発言が、キャラクターの演じ分けなどの演技論へと発展。ここから、2人の演技に対する興味深い話が続いていく。
役作りの話題が出てくると、大きくわけて「憑依型」と「理論型」の役者がいるということから、演技者としての2人の共通点が浮かんでくることに。
「忘れられない失敗」というテーマでは、日常的に数本の作品を並行して抱えているという小野さんに、宮原さんから「間違えてこっちのキャラクターのセリフをこっちのキャラクターの声で言っちゃったとかは?」とお茶目な疑問が。午前はヤンキー、午後はアイドルを演じる日もあるという小野さんだが、仕事の切り替えは得意とのこと。そのきっかけの1つとして、「いっとき、戦いまくる作品ばかりに出ている時期があって。つねに運命を背負わされていて、つねに誰かに裏切られていて――」と、役柄を通してあらゆる人生を送る声優ならではのエピソードも語られた。
終盤には、「現在の仕事でやっていくと決めたのは」という、1歩踏み込んだ話題も。「やめる選択肢がなかった」という小野さんと、「競技者をやめようと思ったのは、引退を決めたときが最初で最後」という宮原さん。もしスケート以外をしていたらという仮定で、宮原さんが選んだ意外な選択肢には、小野さんも思わずにこり。
最後はこれから挑戦していきたいことをそれぞれ宣言し、お互いの活躍を観に行く約束をして収録は終了した。終始和やかな雰囲気のなかで進み、2人の柔らかい人柄とプロフェッショナルな姿が交互に垣間見える対談となった。
その全貌は、ぜひ5月7日(水)放送の完全版をお楽しみに!
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