三原舞依選手(シスメックス所属)が12月22日の全日本選手権女子フリーを棄権することが発表されました。理由は右足首と股関節の状態が悪化したため。三原選手はSP23位でフリーに進出していましたが、棄権することになりました。
今季はグランプリシリーズのフランス・グランプリとフィンランディア・トロフィーに参戦し、7位と8位。帰国後に全日本へ向けた練習に取り組んできましたが、体調が悪化していたことを12月20日のSP後に明かしていました。SP後のコメントは以下の通りです。
―― 演技を振り返っていかがですか。
三原 今朝の公式練習では、うまくジャンプも決まっていたり、数は少ないんですけど質のいいものが入ってきつつあったので、その流れのままいきたいなと思っていたんですけど、やはりグランプリシリーズ終わってから、2週間くらいはすごくいい状態で練習ができていたんですけど、最後の追い込みの1週間くらいがいままでのなかで苦しい時間になったというか、追い込み切れなかったという部分が、すごくこの全日本の今日のショートに出てしまったかなというところは、すごく悔しいんですけど。こう……いろんなことがありながらも、こうして全日本に出られたことはうれしいですし、たくさんの方々の前で滑れたのはすごくうれしいなと思っています。
―― 追い込み切れなかったのは、足の影響でしょうか。
三原 いろんなことがあって……でも私だけじゃなく、たくさんの選手やいろんな方も、どこか痛いところだったり、不安な部分を抱えていらっしゃると思うので、それをもちながらも努力をし続けて、練習をしっかり積んできた選手が、試合でも全力以上のものを出しきれるんじゃないかなと思うので、そこの部分がいままでのスケート人生のなかで、うまく合わせられることができなかったのがすごく悔しいなと思うんですけど、まだスピンステップのレベルは見られてないんですが、しっかり考えるべきところを考えながら滑れたので、すごく悔しいんですけど、そのなかで今できることはすべてやれたのかなと思います。
―― 全日本に向け、いちばん大切にしていた思いは。
三原 シーズンのなかで、すごく苦しい時間もたくさんあったんですけど、日本のたくさんのスケーターさんが目指す全日本という舞台をしっかり楽しむということを考えながら、それまでの練習だったり、トレーニングだったりも諦めずに続けてきて、いい出来ではなかったんですけど、滑り切ることができたので、諦めずにここまでこられたことはすごくよかったんじゃないかなと思います。
―― 三宅咲綺選手が三原選手の存在が励みだと話していました。
三原 ここまでの全日本までの練習でほんっとうにがんばっていたので、間近で見ていて、一緒に朝練とか夜練を滑っていて、いい演技のプログラムを練習のときから見ることができたので、私がすごく自信をもって咲綺ちゃんを見られたので、今日も6分間が終わって、控室に戻って、咲綺ちゃんの声援を聞いていた時に、ああ大丈夫と思って。リンクインのときに咲綺ちゃんの満面の笑みが見えたので、私はすごく幸せで、頑張っている姿を見ていたので試合で出しきれてすごくうれしいなと思います。
―― 振付のミーシャ・ジーさんが来ていましたが、話はしましたか。
三原 はい。今日の朝の公式練習を見てくださっていたみたいで、「Trust you」でいてねって言っていただいて、すごく部分的にアドバイスをいただいたり、今シーズンたくさんのブラッシュアップだとか、映像を送ってアドバイスをいただいたり、たくさんの言葉をかけていただいて、すごく心に沁みるというか、やはり自分を信じてとか、舞依は素晴らしい選手なんだからと、スケーターさんから言っていただけるのはすごくうれしいので、振付をしていただいた4月からここまでたくさんサポートしてもらったので、すごく感謝の思いでいっぱいです。