青森県八戸市で行われた第80回国民スポーツ大会(青の煌めきあおもり国スポ)フィギュアスケート競技の成年男子は、大会2日目の2月1日にフリーが行われました。代表2選手の個人順位の合計で決まる都道府県対抗は、山本草太選手、中村俊介選手が代表の愛知が成年女子に引き続いて優勝、2位が友野一希選手と朝賀俊太朗選手の大阪、3位が三宅星南選手と杉山匠海選手の岡山という結果に。個人成績は、山本草太選手(愛知)がSP、フリーともに首位で完全優勝、友野一希選手(大阪)が2位、吉岡希選手(兵庫)が3位に入り、以下は中村俊介選手(愛知)、大島光翔選手(埼玉)、朝賀俊太朗選手(大阪)と続きました。来シーズンに向けて手ごたえを掴んだ山本選手と、その山本選手に闘争心を燃やす友野一希選手のフリー後のコメント、そして優勝したチーム愛知の喜びの声を写真とともにお伝えします。
山本草太「遅くまで応援してくださった皆様に感謝を伝えたい」
―― 今日の演技を振り返って。
山本 サルコウやアクセルなど、来シーズンに向けて少し課題がある演技だったんですけれども、割と動きは良かったと思うので、今回で得た課題といいところをしっかり来シーズンに繋げていけたらなと思います。本当に国体ならではの、いろんな県の子たちからの応援のおかげでサルコウのミスの後にしっかり立て直せたので、すごく楽しく演技できたかなと思います。
―― 成年女子の優勝からいい影響を受けた?
山本 ライブで昨日も今日も映像を観ていて、愛知もいい演技をして、あとは祐奈ちゃんも四大陸帰りすぐで両方ノーミスで揃えていて、ぼくも言い訳できないなと。(笑)発奮材料というか、刺激をもらって演技していました。
―― 今シーズンの振り返りと来季への意気込みを。
山本 オフシーズンはいい練習ができていたんですけれども、シーズンに入るときに怪我をしてしまって。でも怪我が治ってからはまたいい練習ができて、全日本前あたりからは元のような練習に戻すことができました。全日本は悔しい結果にはなったんですけれども、本当に後半はすごく楽しかったです。来シーズン、ルールも変わったりとか、プログラムも変えたりすると思うんですけれども、まずは怪我をしない体づくりと、いい練習を積んで、今シーズンの悔しさを来シーズンに繋げていけたらと思っています。
―― 今年の国スポの楽しさはどんなところでしたか。
山本 フィギュアは個人競技で、試合前も1人で集中する場面が多いんですけれども、国スポはリンクサイドでいろんな選手に応援してもらって、すごくパワーをもらいました。会場もすごくたくさんのお客さんが応援に来てくださっていて、今日も午前中から試合が長かったのですが、(夜)10時ぐらいまで、遅くまで応援してくださって、すごく感謝を伝えたいです。今シーズン、怪我だったり、いろいろ心配させたりしたと思いますが、「本当にここまでずっと応援してくださってありがとうございました」とみんなに伝えたいです。
友野一希「生き様、刻んだかな」
―― 今日の演技を振り返って。
友野 4回転1本をきれいに降りたのはよかったのですが、今日見てても、草太との差は4回転の完成度だったり……。四大陸からちょっと調子を落としてしまって、そういったところが出てしまった。今日は悔しい結果にはなりましたけど、今季のなかでもすごく演技に入りこんでできたと思いました。闘争心というか、草太と点数が離れたなかでどれだけ食らいつけるかっていうのは、自分のなかで喝を入れながらやっていました。
―― ご自身の演技直後には山本選手に声援を送っていましたが、闘争心とスポーツマンシップの切り替えは?
友野 お互い頑張ってるところは見ていましたし、あとは応援するだけかな、気持ちよく終われたらと。正直やっぱり(草太の)演技を見て、悔しいっていう気持ちもあったりしますけど、そのなかで自分がしっかり勝てるようにしていけたらと思っています。
―― 今回の国スポも温かい大会でしたが、いまのスケートコミュニティの雰囲気については?
友野 お互い勝ちたいという気持ちもありつつ、勝ったり負けたりしても、みんなリスペクトがある。そういったところが見えるのがすごく気持ちがいいし、みんなしっかり自分と向き合ってやっています。たぶん世の中からの見られ方とか、スポーツを見る姿勢というのも、どの競技を見ても変わってきている。すごくいいかたちで競技も進化していて、本当にいい雰囲気だなとぼくは思います。
―― 改めてこのシーズンを振り返ってみて、いかがでしょうか。
友野 「生き様、刻んだかな」と。本当にやりきって、自分の持てるものを燃やし尽くした1年だったと思います。(競技続行については)最初は楽しくやれたらいいなと思っていたんですが、やっぱり勝ち負けがあると悔しいし、今日も2位でしたし、やる以上はしっかりやりたい。自分の演技に満足しつつ、しっかり結果もついてくるような努力を重ねていけたらと思います。
愛知チーム優勝コメント
ーー 優勝という結果について、率直なお気持ちをお聞かせください。
山本 俊介と一緒に出れてすごく楽しかったですし、2人で力を合わせて愛知県優勝を獲ることができてすごくうれしく思います。俊介もショートで4T降りたりとか、フリーもけっこういい感じに堪えてくれたので、一緒に頑張れたかなと思います。
―― 中村選手、本当にうれしそうなお顔をされていますね。
中村 一緒に出られるのがまずうれしいですし、憧れの草ちゃんとペアで出れて、本当にうれしい気持ちで滑れました。
―― お互いはどんな存在ですか。
中村 本当に小さいころから尊敬してて、テレビで観ていた存在です。ずっと大舞台で活躍してる選手で、でも中京(大中京高校)に行ってからもお世話になっていて、一緒にご飯を食べたりするときは、本当にフランクに友達みたいに接してくれて、なんだろう……めっちゃいい先輩です!
山本 俊介も誰に対してもフランクで、本当にかわいい後輩です。ぼくは引っ張っていけるような、しっかりとした先輩ではないんですけども、いつも本当に仲良く友達みたいな感じで接してくれてぼくもうれしいです。変わらず仲良くしていけたらなと思いますし、俊介もまだまだこれからなので一緒に来シーズンも頑張っていけたらと思います。
―― スケート王国愛知に優勝を持ち帰ることに対してはどんなお気持ちですか。
中村 めっちゃうれしい!
山本 うん、うれしいですけど、もう当たり前ぐらいの感じ。
中村 確かにね。そこは当たり前。(笑)
山本 女子も当然の結果で、成年女子・男子と一緒に優勝できてうれしく思います。
中村 足引っ張らないかなってちょっと不安だったので、アベック優勝というかたちで終われてほっとしている部分もありますし、やっぱり愛知で出れて本当にうれしく思います。
―― ほっとしたのもあっていまニコニコされている?
中村 この2人でインタビューを受けているのが照れるっていうか、不思議な感覚だから。(笑)







