宇野昌磨さんがプロデュースするアイスショー「Ice Brave」の特別公演「Ice Brave 新横浜 Special Edition」が1月30日、KOSE新横浜スケートセンターで開幕しました。2025年11月にスタートした「Ice Brave 2」は、京都、東京、山梨、島根、宮城と全国5都市を巡り、盛況のうちに先週千秋楽を迎えましたが、今回の公演には、第1弾に出演していたステファン・ランビエルを迎え、師弟共演がふたたび実現しました。熱狂に包まれた公演と終演後の宇野さんのコメントをレポートします。
ステファン・ランビエルと師弟共演ふたたび
オープニング「Great Spirit」で空間を切り裂くように登場した宇野昌磨に観客はまず息を呑んだ。ハードエッジなグループナンバー「Come Together」を挟んで、宇野はステファン・ランビエルとの師弟デュエット「Gravity」を披露。離れたり、また近づいたりしながら、 2人が同じ軌跡を美しく描いていく。リンクの端と端、どんなに遠く離れていても、コーチと生徒であり、同時に友人同士でもある2人の間を結ぶ強い絆が見える。2人が並んで繰り出すスピンでパフォーマンスは最高潮に。最後、2人が硬く手を握り合うと、客席からは割れんばかりの歓声が沸き上がった。そのままMCタイムとなり、宇野はシーズン中の忙しいなかでも参加してくれたランビエルに感謝を述べ、ランビエルは宇野と「Gravity」を滑る喜びを語った。
続いて、本郷理華と佐藤由基が「ラヴィアンローズ」を軽やかに舞うと、氷上はパリの街角に変貌する。ギャルソンに扮したランビエルが2人をカフェのテーブルに迎え入れて始まる洒脱な「タイムアフタータイム」は、このショーでしか見ることができないスペシャルなナンバー。中野耀司、櫛田一樹も加わって、赤ワインのグラスを傾けながら、彼らがさまざまにパートナーを変えて滑る姿が楽しい。
宇野昌磨&本田真凜、新ダンスナンバーを披露
この新横浜Special Editionの大きなハイライトは、宇野と本田真凜による新しいアイスダンスナンバー「Four Season」だ。ヴィヴァルディ/リヒターの華麗な旋律に乗せて、2人がさまざまな愛の情景をドラマティックに魅せた。リフトの見せ場も次々と決め、前回の「Wild Side」からさらに息が合い、精度を増したステップの連続に観客は酔いしれた。滑り終わり暗転した途端、熱演を見せた2人は氷上に倒れ込んだ。
アイルランドの神秘の森を表すグリーンの光に包まれ、本郷がエネルギッシュにステップを踏む「リバーダンス」から一転、真っ赤な上着に身を包んだ宇野、中野、櫛田、唐川常人による力強い「Narco」で氷上が真紅に包まれた。「このナンバーがいちばん好きだ」というランビエルがマイクを持って登場し、MCタイムに。
後半は、マイケル・ジャクソンの曲で踊るメンズナンバーに、この公演だけ特別に本田、本郷の女性陣が加わってダンサブルに魅せる「Planet Earth~Earth song~History」、そしてランビエルが2023-24シーズンに宇野に振付けたプログラムを自ら滑る「Timelapse」がハイライト。ランビエルは前半では宇野らしさを、後半では自分らしさを感じながら滑っているという。後半に使われた、極限まで削られた音の重なりが印象的なペルト「鏡の中の鏡」では、その音と音との間の沈黙のなかでランビエルのエッジの音が会場に静かに響き渡るのが印象深い。
だが、続くグループナンバー「ブエノスアイレス午前零時」では、宇野率いる7人の男性スケーターの鋭い滑りが、夢幻的な空間をブエノスアイレスの酒場に一瞬にして変えた。本田真凜が妖艶に見せる「天国への階段」を挟んで、宇野による渾身の「ブエノスアイレス午前零時〜ロコへのバラード」が始まる。まるで天鵞絨を思わせる彼の滑りが艶やかな漆黒にリンクを染め上げていった。
フィナーレは全員が舞う「Bolero IV」から「See You Again」へ。ラヴェルの旋律に乗せ、宇野とランビエルによる強い信頼を伝えるユニゾンから、全員が見守るなか宇野のソロへーー。昨年夏から半年を経て、目を瞠るほどの進化を遂げた「Ice Brave」。この先に何が待っているのか、多くの観客が固唾を吞んで待っているに違いない。








