ISUグランプリ(GP)ファイナル2日目の12月5日、女子シングルのショートプログラムが名古屋のIGアリーナで行われ、千葉百音選手(木下グループ)が自己ベストを更新する77.27点で首位に立ちました。アリサ・リュウ選手(アメリカ)が75.79点で2位、中井亜美選手(TOKIOインカラミ)が73.91点で3位、と初出場の2人が続きました。
4位は渡辺倫果選手(三和建装/法政大学、70.68点)。ともに冒頭にジャンプミスのあった坂本花織選手(シスメックス、69.40点)と前回優勝のアンバー・グレン選手(アメリカ、66.85点)は、それぞれ5位と6位からフリーに臨みます。
SP上位3選手が参加した会見全文をお伝えします。
千葉百音「最後まで集中してやり通すことができた」
ーー 本日の演技を終えての感想、そしてフリーへの意気込みをお願いいたします。
千葉 今日はすごく緊張して震えてるなかでの演技だったので、最初の前半部分の表情だとかは、けっこうこわばってしまったところはあると思うんですけど、そのなかでもジャンプ3つしっかり揃えられたことと、スピン、ステップまでも全然気が抜けなくて。でも最後まで集中し続けてやり通すことができたのでほっとしています。
リュウ 私も今日の演技に満足しています。ショートプログラムの目標にしていた、3ルッツ+3ループをとてもきれいに降りたいなっていう気持ちでやってたんです。プロトコルを見たら 、「q」(軽微な回転不足) がついてたんですけれども、そうは言っても今日はいちばん気持ちよくそれができたと思ってるので、良くなってきているという手応えは感じました。以前、クリーンだと言われたものでも、今までやったいちばん醜いルッツだったなって思うことがあったので、それに比べたら、今回はすごく良かったと満足してます。
中井 初めてのグランプリファイナルですごく緊張したんですけど、たくさんの歓声のおかげで、すごく安心感のあるなかで演技ができたので、すごく楽しかったなと思います。トリプルアクセルは少し着氷は乱れてしまったんですけど、転倒はなく、このように終われたのはすごく良かったので、明日はしっかりフリーでトリプルアクセルを着氷できるようにがんばりたいと思います。
ーー たくさんの声援もあって安心してできたということですが、練習から緊張感を作り出してやってきた成果も出せましたか。
中井 やっぱりすごく今までの試合のなかでいちばん緊張したんですけど、それを想定して練習してきていたので、この緊張のなかでも大丈夫だろうっていう自信を持ってたので、少しミスありながらもこうやって、いい演技ができたかなっていうふうに思っています。
今大会の競技を締めくくる女子シングルのフリースケーティングは、12月6日(土)21:14から行われます。



