9月、北京で開催されたオリンピック最終予選会で、ロシア国籍のアデリア・ペトロシャン(女子)、ピョートル・グメンニク(男子)、ベラルーシ国籍のヴィクトリア・サフォノワ(女子)が、個人の中立アスリート(AIN)としてオリンピックの出場枠を獲得しました。2022年のISU国際大会への出場禁止以来、世界の観客の目に触れることがなくなったロシアのフィギュアスケーターたち。本シリーズ記事では、ロシアのフィギュアスケートに造詣の深いドイツのジャーナリスト、タチアナ・フレイドさんの寄稿で、ロシア選手権など多数の写真をまじえてロシアの男子、女子、ペア、アイスダンスの最新動向をレポートします。2022年以前に国際大会でよく知られていた選手たちの近況とともに、国際大会を経験しないまま成長してきた若手選手たちについても、ロシア・フィギュアスケートの見取り図を紹介します。
本記事は2回シリーズの有料記事として配信します。この記事をご購入いただくと、次回の後編もお読みいただけます。第1回の前編では、国際舞台へのアクセスが遮断されたあと、ロシアフィギュアスケート連盟がいかなる戦略を取ったのか、そして現在の男子シングルの概況についてです。
なお、オリンピック最終予選会のレポートは、10月下旬発売の「フィギュアスケート選手名鑑2025-2026シーズンガイド」で写真とともにお届けしています。オリンピック出場が期待される世界のスケーター175人(組)をご紹介する選手名鑑をはじめ、オリンピックシーズンのスケート観戦にぜひお役立てください。
孤立のなかに咲く花――いま、ロシアのフィギュアスケートは<前編>
取材・文/タチアナ・フレイド Text by Tatjana Flade
写真/タチアナ・フレイド、オリガ・ティモホワ Photos by Tatjana Flade, Olga Timokhova
