第51回東日本選手権が10月24日、山新スイミングアリーナ(茨城県ひたちなか市)で開幕しました。シングルの選手にとっては、全日本選手権、全日本ジュニア選手権の出場者が決まる緊張の一戦。特に全日本選手権への出場権争いは苛烈で、シニア男子は5枠、シニア女子はわずか3枠をめがけて戦います。それと同時に、ペア予選会も行われ、1日目のSPでは今年7月に結成を発表した籠谷歩未&本田ルーカス剛史組が初陣を迎えました。演技後の「あゆルカ」のコメントを、たっぷりお届けします。
本田「幸せな気持ちで滑れました」
―― 今日の演技を振り返って。
籠谷 練習してきたことが出し切れたので、すごく安心しました。
本田 ぼくも楽しく滑れたことを本当によかったなって思います。
―― どんなふうに2人で気持ちを作ってきましたか。
本田 最後まで、1つ1つ、気を付けるところを1個ずつ気を付けるということを意識しました。
籠谷 初めての試合だったので、公式練習からどうやって練習するか、6分間はどういうふうに練習するかを丁寧に確認しながらやっていきました。

―― 籠谷選手はペアとして初の試合ですが、シングルとは全然違いましたか。
籠谷 そうですね、全然違います。もうよくわからないんですけど、緊張しているというか、ソワソワしているみたいな感じの気持ちでした。
―― 今日の演技のよかったところは?
籠谷 ジャンプがとりあえず決まってよかったなというのと、練習ではほとんど曲に間に合っていないことが多かったのですが、今回は全体的にうまくいけて、なんとか曲に収まった。自分がちょっと速いくらいだったので、そこがよかったですね。
―― ペアを始めたての頃は、どの組も曲に追われているような感じがあるという声を聞きます。
本田 練習では(ぼくたちも)そうでしたね。
籠谷 今日は全体的に速いっていうか(笑)、まあ(曲と)同じぐらいかなと。曲がいつもよりゆっくり聞こえるような気分でした。
―― ツイストやスロウジャンプの出来は?
本田 スロウは練習通りにできたな、と思います。ツイストはもっと高さを出せたんですけど、ちょっとお互いのタイミングが合わなかった。でも最初の試合にしては上出来だったかなと思います。
―― 籠谷選手は、ペア転向について坂本花織選手に相談したそうですが、そのときに印象に残っている言葉は?
籠谷 私がトライアウトに高校生の頃から行っていて、(ペアに)興味があるというのはわかってもらってたので、「どうしようかなあ」と迷っていたときに「やりたかったら絶対やったほうがいいと思う」と声をかけてもらって、それでけっこう決心がついたというか。「やったほうが絶対後悔しないと思うよ」と言われてうれしかったですし、それで決心できたかなと思います。
―― 現時点でのお2人の大きな目標は?
本田 まず世界で戦えるペア選手になっていきたい。まだ具体的なところは話し合っていないですけど(笑)、世界で戦えるように、いまはとにかく練習を大事にしたいです。
―― そこに向けて、今回は良い1歩目が踏めましたか。
本田 ぼく的には本当にこうやって試合にまた出られたことがすごくうれしかったですし、幸せな気持ちで滑れました。楽しかったです。
籠谷 初めての試合だったんですけど、思ったよりあっという間でした。フリーも練習してきたことをしっかり出せたらいいなと思います。
―― オリンピックの枠をとった長岡柚奈&森口澄士組の姿はどのようにお2人の目に映っていますか。
本田 とにかく尊敬ですね。オリンピックの枠が決まったことに感動しましたし、本当に毎日地道に努力をしている姿を近くで見ているので、いま世界で戦っている姿を見ると、本当に大きい背中を毎日見ながら練習できているなと思います。
籠谷 私はまだ4か月ぐらいしか一緒に練習してないのですが、練習している姿からは学んでいることがすごく多くあります。その練習を間近で見られてることっていうのは、本当にすごい光景だなと思います。同じリンクで練習している仲間として、「一緒にがんばろうよ」と今日も言ってくれたので、そういうの、すごくうれしいなと思います。
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