2025年9月18日
世界的アイスショーで活躍する日米のスケーターたちに聞く

INTERVIEW 「ディズニー・オン・アイス」夢と魔法を作るスケーターたちの思い

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現在、日本ツアー中の「ディズニー・オン・アイス Magic in the Stars」公演。ミッキーマウスとミニーマウスをはじめ、ディズニーのキャラクターたちが数多く登場し、氷上世界と夢の世界を掛け合わせた幻想的でハッピーなアイスショーは、子どもから大人まで多くの観客に笑顔と感動を届けています。

今回は、そんな世界中で愛されるディズニー・オン・アイスに『モアナと伝説の海』モアナ役で出演中の鈴木真梨さんと、『ラーヤと龍の王国』ラーヤ役を演じているシドニー・ベリエさんに、「ワールド・フィギュアスケートWeb」のインタビューにご登場いただきます。スケートとの出会いやアイスショーの世界の魅力、そして「Magic in the Stars」ツアーの見どころを伺いました。ディズニー・オン・アイスの日本ツアーは、9月末まで埼玉公演、長崎公演と続きます。ぜひ、この機会にアイスリンクに広がる夢の世界に足を運んでみてははいかがでしょうか?

CONTENTS
鈴木真梨 「氷の海を旅して」
シドニー・ベリエ 「スケートの旅を続ける最高の場所」

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INTERVIEW 鈴木真梨 「氷の海を旅して」

―― 鈴木さんはディズニー・オン・アイスに参加されて11年目とのことですが、「Magic in the Stars」の日本公演はここまでいかがですか。
「8年ぶりの日本公演だったので、たくさんの日本のお客さまの前でパフォーマンスできたことは、本当に感慨深かったです。会場全体から伝わってくる温かい雰囲気に包まれて、とても特別な時間になりました」

―― 日本公演のあいだに何かお楽しみはありましたか。
「はい、いろいろな街を観光したり、その土地ならではの美味しいものを楽しんだりしました」

―― フィギュアスケートとの出会いを教えてください。
「5歳のころ、もともと体が弱くて、お医者さんに『何かスポーツを始めたほうがいい』と言われたことがきっかけです。自宅の近くにスケートリンクがあったので、体験教室に参加してみたのが最初でした。幼いころのことなので自分の記憶はあまりありませんが、母によるとその日からずっと黙々と滑っていたそうです。滑っているときの爽快感や、できなかったことができるようになる達成感に惹かれました」

―― 子どものころはどんなスケーターを目指していましたか。
「子どものころは、とにかく上達することを目標にしていました。憧れのスケーターは、荒川静香さんとカロリーナ・コストナーさんです」

―― 選手時代は阿部奈々美先生のもとで練習していたとのことですが、先生から教わったことえいまも大切にされていることはありますか。
「『きれいに、きちんと、丁寧に滑ること』です。いまでもそれを大切に心がけています」

―― アイスショーの世界に進もうと思われたきっかけは? 
「スケートを始める前の子どものころに見たディズニー・オン・アイスがとても楽しかった記憶がありました。それに加えて、奈々美先生がディズニー・オン・アイスのスケーターだったことも大きなきっかけです」

―― ディズニーという世界的に愛される世界の一員としてアイスショーに出ることの、難しさ、喜びは、それぞれどんなところに感じますか。
「難しさを感じるのは、キャラクターの表現です。動きや表情の1つひとつまで、そのキャラクターらしさを大切にする必要があります。いっぽうで、世界中で愛されている作品の世界に入り込み、なかなかできない特別な経験をさせてもらえていることに喜びを感じます」

―― アイスショーと競技会では、求められるスキルやメンタリティはどう違うと感じますか。
「競技は1人で演技するので自分のペースで自由にできますが、ショーはチームで作り上げるものなので、1人ひとりの役割や責任をより意識する必要があります」

―― スケートやダンスなどの練習は、普段どのように?
「スケートの練習は、毎週オープニング日のリハーサルで短い時間ながら行っています。それに加えて、必要なときはショーの後や始まる前の朝の時間を使って練習します。ダンスは、振付の確認や覚えるためにフロアで練習することがありますが、決まったレッスンはないので、それぞれが自主的に取り組んでいます」

―― 今回、『モアナと伝説の海』のモアナ役を演じていらっしゃいますが、演じるうえで大切にしていることを教えてください。
「映画を何度も観て、キャラクターの動きや仕草をしっかり覚えるようにしています。あとは、モアナの気持ちになって考え、心を込めて演じることを大切にしています」

―― 「Magic in the Stars」では、ミッキーたちが星々の物語を訪れますが、もしご自身の星の物語にタイトルをつけるとしたら、なんとつけますか。
「『氷の海を旅して』。スケートと『海を旅する』モアナの物語に重ねました。そして、私自身もツアーで世界中を旅しているので、この言葉に自分のアイスショー人生を重ねたいです」

―― 最後に、「Magic in the Stars」ツアーの見どころを教えてください。
「55以上のキャラクターと12以上のストーリーが織りなすショーで子どもから大人まで楽しめるラインナップになっています。お客さまが一緒に参加できるシーンもあり、スケートはもちろん、エアリアルやアクロバットなど迫力あるパフォーマンスも見どころです」

―― ありがとうございました。この後のツアーも楽しみにしています。

プロフィール
鈴木真梨(すずき・まり) 宮城県仙台市出身。5歳でスケートを始める。阿部奈々美に師事し、全日本ジュニア選手権2位や全日本選手権出場など競技で活躍。2014年よりディズニー・オン・アイスに参加。お気に入りのディズニー作品は『ムーラン』『モアナと伝説の海』『美女と野獣』、キャラクターはチップとデール。 Sydney Berrier (しどにー・べりえ) アメリカ・ミネソタ州出身。4歳からサーカススクールで練習を積み、5歳からスケートを始める。2018年よりディズニー・オン・アイスに参加。趣味はオンラインゲーム「League of Legends」をきょうだいや友人たちとカジュアルにプレイすること。
= INFORMATION =
ディズニー・オン・アイス「Magic in the Stars」
9月20~23日/埼玉・さいたまスーパーアリーナ 9月27~29日/長崎・ハピネスアリーナ
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