2月6日に開幕したミラノ・コルティナ・オリンピックの団体戦。アイスダンスRD、ペアSP、女子SPで戦われた初日は、10ヵ国を代表する多彩な選手たちが団体メダルを懸けて競技に臨みました。各種目で力を発揮した選手たちの声をピックアップしてお届けします。
アリサ・リュウ(米国) 女子2位
最後から2番目、坂本花織の前の滑走順で滑ったアリサ・リュウ。ノーミスの演技が続くなか、緊張も見せずにのびのびと体を大きく使いながら、想いをこめたスケーティングを披露。自己ベストにはわずかに届かなかったが、74.90点という高得点で2位に。アメリカチームの初日首位という結果に貢献した。
このプログラムが大好き。とてもパーソナルなプログラムで、深く入り込もうとしています。たくさんの人たちが見てくれる舞台に出て、みんなが見ている前で滑るのが夢でした。私の髪、ドレス、メイク、滑り方。みんなに私の全部を見てほしい。チームスピリットが最高で、本当に団体戦に出られてよかった。このエネルギーこそ私が欲しいものなんです。
前回出場したオリンピックとは全部が違っていて、いまは自分がどういう存在なのか理解しているし、世界のみなさんと分かち合いたい創造的なアイディアやコンセプトもある。前回は「なんとか終わらせなきゃ」ばかり考えていたけど、今回は自分が来たくてここに来たし、来られてうれしいです。オリンピックが終わってしまうのがいまからさみしい。
ララ・ナキ・グットマン(イタリア) 女子3位
開催国イタリアの代表として、激戦の団体女子SPで見事な演技を見せ、最後にはガッツポーズで喜びを表したララ・ナキ・グットマン。71.62点と自己ベストを更新する演技で、今大会のこのあとの試合にも期待が高まる。
氷の上でとても気持ちが楽に滑れました。名前を呼ばれた瞬間から、観客からの応援を受け取ったし、チームのみんなもこの経験を楽しむことを助けてくれています。最初っから微笑まずにはいられなかった。全部の要素とトランジションをなめらかに、注意深くこなすことができたと思います。3トウ+3トウのコンビネーションのあと、ちょうどイタリアチームの席の前で、みんながめちゃくちゃ叫んでいるのが聞こえて、それに手拍子も送ってくれて、すごく楽しかった。自分のためにも、チームのためにも、イタリアのためにもいいスケートをしようと思っていました。
マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ(米国) アイスダンス1位
チョックは4度目、ベイツは5度目のオリンピックに臨む大ベテランにしてアイスダンス個人戦の最有力メダル候補。日程に余裕がないなか、疲労を辞さずに団体戦にも出場し、勝利への強い想いをのぞかせる。
チョック チームUSAはすごいスタートが切れました。チームには素晴らしいアスリートが勢ぞろいだから、彼らには全幅の信頼と自信があります。
ベイツ 自分たちの今日の出来には満足しているし、いまこのときだけはそれをかみしめているよ。
チョック このRDの曲にあるエネルギーが大好きだし、レニー・クラヴィッツ独自のユニークなスタイルがある。音楽を通して伝わってくるから、それを感じ取って、演技のなかでできる限り形を与えようと努力しています。いつもそれが喜びなんです。
ロランス・フルニエ・ボードリー&ギヨーム・シゼロン(フランス) アイスダンス2位
前回オリンピック金メダルのシゼロンが、新たにフルニエ・ボードリーと組み、結成発表から1年に満たない新チームでオリンピック出場を叶えた。まず団体戦でマドンナの曲を使ったリズムダンスを披露し、存在感を発揮。チームフランスの総力でフリーダンスに進出できるか。
フルニエ・ボードリー 自分たちに集中して演技できたと思います。今日が濃密な会期のスタートで、その日にこういう演技ができたこと、きちんとプログラムが見せられて、自分たちも楽しめたことがうれしいです。
シゼロン 応援がうれしかったです。観客がたくさん応援してくれて、ボードの近くに寄るたびにチームフランスの声が聞こえるのも、より大きな力をもらいました。とにかく進歩していくことがぼくたちの目標です。
シャルレーヌ・ギナール&マルコ・ファッブリ(イタリア) アイスダンス5位
母国開催のオリンピック出場を目標に、長い長いキャリアを積み上げてきた2人。ついに訪れた大舞台で、まずは団体戦のアイスダンスで5位と粘り強さを見せた。
ギナール 本当に大好きなプログラムで、滑っていて楽しいです。どうにかしてこの気持ちを観客のみなさんにお届けしたいと思っています。
ファッブリ いくつか改善点はあったけど、まあいい演技ができた。得点の面では自分たちが望む水準に行かなかったのが悲しいですが。ぼくたちの演技は情熱があり、自分たちに制限をかけてただ遂行するだけの演技にはせず、その瞬間を生きるようにしています。イタリアチームでも最年長もいいところで、そのぶんオリンピック経験も多い。でも結局のところ、ぼくらはチームで、親とその子どもたちではないからね。(笑)
アナスタシア・メテルキナ&ルカ・ベルラワ(ジョージア) ペア2位
めきめきと実力をつけ前哨戦のヨーロッパ選手権を初制覇、今大会ペアの台風の目ともいえるジョージアのペアが、首位のりくりゅうに迫る2位につけた。4種目すべてに実力者をそろえたチームジョージアは初日4位スタートで表彰台を目指す。
メテルキナ しっかり練習してきて、プログラムにも自信を持っていたので、冷静に滑ることができました。次にやるべきことだけを考えて、前に進むことが目標です。
ベルラワ 大きな責任を感じています。毎回より強くなっていきたいし、最高の結果を出して、ジョージアを可能な限り高い順位に保ちたい。
メテルキナ (ロシアから移籍し)ジョージアのみなさんに温かく迎えてもらいましたし、ジョージアの国旗と国を代表してベストを尽くしたいです。
サラ・コンティ&ニコロ・マチイ(イタリア) ペア3位
母国イタリアの代表の座を勝ち取り、団体戦から試合に臨んだ期待のペア。直前に負ったコンティの怪我が心配されたが、ホームの大声援を背に危なげなく高水準な演技をまとめて、悲願の母国表彰台へ1歩近づいた。
コンティ 観客のみなさんから特大の応援を感じることができてすごかったです。予想はしていたけど、実際に感じるまで本当のすごさはわからないものだなって思いました。
マチイ 今日いい演技をしたんだから、このあと開会式に出る権利はあると思いたい。(笑)飛び跳ねて「ママ見てる?」って叫んでるはずだから見てて。今日の演技はもうちょっと得点がもらえてもよかったかなと思ったけど、とにかく自分たちの出来はとてもうれしいです。
コンティ 膝の怪我は回復しつつあって、前よりはストレスに感じていないです。個人戦でも構成は変えずに滑るつもり。
マチイ (判定へのAI導入について)いまよりずっと判定がクリアになると思う。より客観的になって、人間の目よりずっと正確になるんじゃないかな。







