2026年2月6日
日本男子のエースがオリンピックの本番リンクで練習

鍵山優真、仕上がり順調!「この滑りが鍵山優真なんだと全世界に見せたい」

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ミラノ・コルティナ・オリンピック代表の鍵山優真選手が2月5日、オリンピック開幕を翌日に控えるなか、フィギュアスケートの会場となるミラノ・アイススケートアリーナのリンクで公式練習に登場しました。キレのあるジャンプやスピンを連発し、SP「I Wish」をノーミスで通すなど順調な仕上がりを見せた鍵山選手。鍵山正和コーチ、カロリーナ・コストナーコーチともにこやかにコミュニケーションをとり、最後はリンクから見える客席のオリンピックマークをぱしゃりと撮ってリンクをあとにしました。前回の北京大会銀メダリストとして、2度目のオリンピックに臨みます。

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「立場も、成し遂げたいことも、4年前とは大きく変わった」

―― 本番の試合会場で練習した感触は。
鍵山 先日選手村に入村して、今日が1回目の練習だったんですけど、すごく朝が早くて、2時30分ぐらいに起きたんですが、朝はすごく強いので、思ったより体が動いて良かったなというのと、氷の感触もすごくいいもので、気温もちょうど良くて、本当に心地よくいい環境で練習できたなと思います。出だしはすごく順調だなと思ってます。

―― 会場に来て、リンクを見渡して、オリンピックを感じることは。
鍵山 やっぱりオリンピックならではの空気感というか、五輪のマークも至るところにあって、オリンピックに来たなという感触、実感が60%ぐらいはあるんですけれども、まだちょっと現実に追いついてないところがあるので、これからしっかりとそういう雰囲気も味わえるのかなと思う。そういうところも含めて、全部楽しんで過ごせたらなと思います。

―― イタリアに来ておよそ1週間ぐらい経っていますが、練習以外でオリンピックを感じることは?
鍵山 選手村がすごく大きくて、4年前の北京五輪とは全然違うといいますか、あのときはコロナ禍ですごく制限がかかっていたので、なかなか部屋から出ないという状況が多かった。いろんな施設とか、イベントみたいなのをやっていて、全部はまだ見られていないんですけれども、昨日の数時間いただけでけっこう楽しかったので、スケート以外もかなり充実して楽しめるんじゃないかなと思ってます。

―― ここまで、直前合宿から坂本花織選手は男子にもすごく刺激を受けているとおっしゃっていました。
鍵山 最初の3日間ぐらいは、時差に慣れるのに少し時間がかかって、体も動ききれてない状態だったんですけれども、事前合宿のおかげで、こうやって少しずつ環境にも時差にも慣れて、調整が上手くできているので。練習も、(佐藤)駿と花織ちゃんと一緒に滑る機会が多かったんですけれども、花織ちゃんもすごくやっぱりスピードが出ていて、もう男子に負けずというか、むしろ勝ってるぐらいの勢いで練習していたので、すごく刺激になりました。みんなそれぞれが気合十分でこの地に立っているなと感じていたので、充実した事前合宿だったなと思っています。

―― 4回転フリップの感触について。
鍵山 氷自体がそんなに特殊なものではないので、割とどのジャンプもいつも通りの力加減、いつも通りのスピード感で跳ぶことができたのかなとは思います。そんなに不安になることなく、試合が迎えれそうだなと思っています。

―― 団体は明日から始まりますが、オリンピックへの意気込みを。
鍵山 団体についてはちょっと詳しくは言えないですけど、オリンピック全体を見据えて、やっぱり北京が終わってから、この4年間ですごくいろんな経験をして、スケートも気持ちの部分も大きく成長した実感があるので、もう本当にすべての力を出し切れるように、「この滑りが鍵山優真なんだぞ!」っというのを全世界で見ている人に届けられるように。まずはそれが1つの目標で、あとは本当にしっかりと自分の納得するパフォーンスをする。そして、目標としている結果や順位を、その後から追って頑張っていければなと思っています。

―― 練習中もいい表情でした。
鍵山 イタリアに来てからはもう本当に不安要素は一切なくて、マイナスの感情は全部日本に置いてきた。とにかくこのオリンピックという祭典を心から楽しみたいと思っていたので、今日の練習も、ジャンプとか、しっかりやりきるところは、1つ1つ集中して練習していましたけれども、パフォーンスという意味では、すごく楽しく、会場の空気を感じながら滑ることができた。早朝でここまでできていたので、たぶん本番はもっともっといいものができると思います。

―― 4回転フリップへのこだわりとは。
鍵山 オリンピックは本当に自分の持っている力をすべて出したいとずっと考えて、そう思っていたので、4回転フリップは調子がいいとか悪いとか関係なく、自分は全部を出したい、全部攻めたいという思いでここまでやってきました。その強い気持ちを持ちながら、ここまで頑張ってきたので、あとは本当に楽しんで全力で走るのみだなと思っています。

―― ショートとフリーどちらにフリップを入れるのですか。
鍵山 4回転フリップはフリーで入れるので、3種類4本の構成でいきたいと思います。

―― 2年前に合宿でこのリンクを訪れた際に「またここに戻ってくるんだ」とおっしゃっていましたが、実際に戻ってきてどんな思いですか。
鍵山 オリンピックに対する覚悟だったりとか、オリンピックでの目標というところで、この2年間ですごく強まった部分はあります。事前合宿からオリンピックに向けて、1日1日頑張ってきていたんですけれども、なかなかうまくいかないこともありながら、それを乗り越えていまこの場所に立っていると思う。選手村を視察したときも、まだ作っている段階だったので、昨日完成形を見たときに、これが選手村なんだと思いましたし、フィギュアの選手だけじゃなくて、いろんな競技の選手と関われる機会も、やっぱりオリンピックならではだと思うので、本当にオリンピックに関わるすべてのイベントや行事を全部楽しみたいなと思います。

―― 4年前と比べて、オリンピックのリンクに立った心構えや気持ちに変化は?
鍵山 正直、4年前は先輩の背中を見てついていくだけの存在だったので、何のプレッシャーも緊張もなく、はっちゃけていたんですけれども、やっぱり本当に無意識でも4年間ですごく立場も変わるし、オリンピックで成し遂げたいことも、4年前とはだいぶ大きく変わっている。オリンピックでの覚悟というものがかなり強くなった。そして、明確な目標があったりとか、しっかりメダルを獲りたいということだったり、そういうところが全然大きく変わっているので。でも、結局やることは、いつも変わらないので、とにかく自分のやりたいパフォーマンスで、自分らしさ全開でパフォーマンスできたらと思っています。

―― ショートの仕上がりについて。
鍵山 ショートに関して言うと、ショートもフリーもあんまり変わらないんですけど、仕上がりはすごく順調にいいものに仕上がっているとは思います。何も考えずにジャンプが跳べたりとか、パフォーマンスできているので、何も考えずにできるということはいいことなので、あとはもう本当に自分自身を信じて頑張りたいと思います。

―― ヴァレーゼでの練習は調整にとってどんな影響が?
鍵山 いちばんはコンディションのところで、なかなか直前に入ると時差に慣れなかったりするところもあって、飛行機にいるときから時差調整をしていたんですけれども、やっぱり生活に入ると慣れなくて、3日目ぐらいからようやく慣れだしたなというところだった。事前合宿もそういう目的で、1つの対策としてあったりもするので、そこは良かったと思います。最終調整というところで、最後の追い込みをかけられたのは本当に良かったと思うので、不安要素は全然。

―― 長い日はどのくらい練習を?
鍵山 シングル、カップルそれぞれ朝夜1時間半ずつ貸切は取っていましたけれども、自分はそこで全部滑るということはなくて、本当の本番はたったの数分間しかないので、効率のいい練習を求めて、いかに短時間で質のいい練習ができるかを意識しながら練習していました。

―― 会場での音楽の聞こえ方と、全日本選手権以降に音楽の修正などは?
鍵山 音楽の修正については何もないです。音楽の聞こえ方で、なんかこうオリンピック効果といったところなのか、音楽が、なんていうか乗り移るみたいな、今日はけっこうそんな感覚があったので。音楽が聞こえてるというよりかは、そこら辺で鳴ってるみたいな、けっこう憑依できる感覚にあったので、一種のゾーンに入ってるみたいな感じだったなと思います。

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