2026年1月26日
2026四大陸選手権 2018年大会ぶり、日本女子の快挙

四大陸選手権女子シングル 青木祐奈が初出場初優勝、中井亜美、千葉百音で表彰台独占

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1月22~25日、北京で開催された四大陸選手権。22、23日の女子シングルで、青木祐奈(MFアカデミー)が自己ベストを20点近く更新する合計217.39点で初出場初優勝の大金星を勝ち取り、中井亜美(TOKIOインカラミ)が合計215.78点で2位、千葉百音(木下グループ)が合計202.23点で3位となり、日本代表が表彰台を独占しました。青木、中井、千葉が出席した女子メダリスト会見をお届けします。

青木祐奈、涙の初出場初優勝

青木は、SP、フリーとも、伝家の宝刀3ルッツ+3ループをはじめとする精度の高いジャンプと洗練された表現を両立させた。SP2位から臨んだフリー「ラ・ラ・ランド」で会場を魅了し、最終順位で中井を逆転して首位に浮上。ISU選手権初出場にして涙、涙の初優勝となった。シニア1年目の中井も四大陸選手権初出場。SP「道」で3アクセルを降りてSP1位に立つ活躍で、自身の2位が決したあと、敬愛するリンクメート青木の優勝を我がことのように喜んだ。千葉は四大陸選手権に4度目の出場。しっかりと表彰台に乗って、オリンピックへ向けた足がかりとした。

4位はブレイディ・テネル(アメリカ)、5位はイ・ヘイン(韓国)、6位はシン・ジア(韓国)だった。7位には4季ぶりに国際大会へ戻ってきたガブリエル・デールマン(カナダ/2017年世界銅メダリスト)が入った。

青木、中井、千葉の上位3選手が出席して表彰式後に行われた女子メダリスト会見の質疑応答は以下の通り。

-- 今日の演技、そしてメダリストになったことの感想を。

千葉 今日のフリーもそうですし、ショートプログラムも、今大会を通じて全体的に悔しい結果で終わってしまったことはすごい悔しいんですけど、(オリンピックまで)あと2週間、上がっていくしかないので、いまの自分をしっかり受け止めて、というかしっかり見て、少しずつ、1日1日、上を目指して頑張っていきたいです。

中井 最初のアクセルを転倒したのは悔しかったんですけど、その後しっかりとまとめることができたのは、今シーズンの成長というか、経験から今回に活かせた部分なので、そこはすごくよかったですし、初めての四大陸でメダルを獲れたことはすごく嬉しいです。

青木 今日のフリーでは、今朝から体調があまりよくなかったんですけど、そのなかで自分にしっかり集中して、練習してきたことをしっかり身体が覚えていて、それが本番にできたかなと思っているので、満足のいくフリーを滑ることができて、とても楽しく滑ることができました。このような結果をいただけると思っていなかったので、いまはちょっと実感が湧かないんですけど、すごくうれしいです。

―― 青木選手に質問です。コンディションがよくなかったということですか、緊張なのか、疲れていたのか、それをどう乗り越えたのか教えてください。

青木 もともと数年前から持っている持病、じゃないんですけど、ちょっと定期的に来るものが今朝から少し出ていて。少し頭がぼーっとしてしまったりという症状があって……まだどんな病気かとか改善とかもできていないんですけれど、そこが今朝から少し見えて不安だったんですけど、発症したと自分で思ってしまうとまたマイナスなほうになってしまうと思ったので、それを思いこまずに、自分は大丈夫だというふうに信じて、とにかくあと4分頑張ろうと思って臨みました。

―― 青木選手に質問です。今日金メダルを獲得されたのは何を意味するのか、そして今後のプランについて。

青木 今回パーソナルベストを更新できて、とてもうれしいんですけど、自分がいままでやってきたことがしっかり試合で発揮できた結果だと思っているので、点数に関しては驚きというよりも、いままでの努力が報われたかなという気持ちですし、結果としての金メダルだと思うので、予想はしてなかったんですけど、いままでの頑張りがやっと報われたかなと思います。今後に関しては、本当にこの試合が終わってから決めようと思っていて、何もまだ決められていないんですけど、現役を続けるにしても、プロとしても、滑れる限りは皆様の前でいい演技をお見せしたいと思っているので、いろんなアイスショーにも出たいですし、自分の体が動く範囲は私のスケートを見ていただけたらうれしいです。

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-- 3選手に質問です。日常の訓練において、芸術的表現力をどういうふうに磨いていますか。

千葉 プログラムの曲の背景だとか、ストーリー性をしっかり理解することがいちばんだと私は思います。で、それにどれだけ感情移入できるかというので、自分がどれだけそのストーリーの雰囲気だとか、まとっている空気だとかをアウトプットできるかが変わってくると思うので。まずは自分の曲に対する感受性を高めることですかね。あんまりトレーニングっぽくはなっていないと思うんですけど、その気持ちのセットがすごく大事だと思います。

中井 私はショートとフリーどちらも、表現しようとすると余計に怖がってしまうというか、作り笑いになってしまったり、見ている人に伝わりにくかったりするので、本当に、どちらの演技も楽しむ。というか、素直な気持ちを表現することによって、皆さんに気持ちだったりが伝わると思っているので。とくにショートに関しては、本当にいつもの自分のように演技ができているので、それがしっかり皆さんに伝わっていればいいなというふうに思います。

青木 私もプログラムに関しては千葉選手と同じように、プログラムのストーリー性というのをすごく大事に考えていて、映画がもしあれば、映画のストーリーに沿って、ない曲は自分でストーリーを作るようにして、そのなかで表現を作っています。あとは動きに関しては、このように大きい会場だと、3階の席にもお客様がいらっしゃるので、3階まで届くような空間の使い方というのを自分は意識して、表現しています。あと、手先だったり顔の向きというのも、自分がいちばん美しく見えるようなポジションを意識しながら……自分でも普通に練習しているだけだとあまり気づかないんですけど、映像を撮って見てというふうにしていくと、自分の理想に近づけるような動かし方や角度というのを見つけながら、探りながらやっている感じです。

―― 青木選手への質問です。もともとはもう現役を辞めようと思っていたなかで続行を決断し、今回はISU選手権メダルを初めて獲りました。金メダルが決まって涙を流していましたが、その瞬間はどんなことを考えて?

青木 本当に、現実かわからないくらい自分のなかで夢じゃないかなっていう感覚で、思わず涙が出ちゃいました。本当に昨年の全日本が終わって、全日本を滑っているときは本当に最後だと思っていたんですけど、そこから続けることを決めて、たくさん葛藤はあって、やっぱり続けていいのかなとか、結構悩みもあったんですけど、そこをしっかり中庭先生と相談しながら、家族にも励ましてもらいながら、すごく充実した練習を送ることができたのが、そこがナショナルから今回の四大陸までしっかりいい演技を続けられた要因かなと思います。


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