2025年12月19日
「大カプコン展 ー世界を魅了するゲームクリエイション」にスペシャルゲストとして登場

宇野昌磨、「大カプコン展」でゲーム愛を大いに語る

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12月18日、スケート界きってのゲーマーとして知られる宇野昌磨さんが、12月20日からCREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)で始まる「大カプコン展 ー世界を魅了するゲームクリエイション」の取材会に登場しました。

「一刻も早くゲームがしたいです」

『ストリートファイター』や『モンスターハンター』『バイオハザード』シリーズをはじめ、世界で愛される”ビデオゲーム”を世に送り出してきたゲームソフトメーカー「カプコン」。今回の「大カプコン展」では、数々の名作が生み出されてきた歴史と制作の裏側、最新技術を体感・体験できる。スペシャルゲストとして訪れた宇野は、本企画を手掛けた株式会社カプコンのプロデューサー牧野泰之氏のナビゲートで一足先に展覧会を楽しんだ。

「大カプコン展」を見終えた宇野は取材会に登場し、「この場に招待していただけたことがすごくうれしくて、ですね。ぼくはフィギュアスケートを選手として長くやってきたので、フィギュアスケートの話をすることは数多くあったんですが、なかにはぼくがゲーム好きと知ったうえでゲームの質問を投げかけてくれることもあったんですけれども、ぼくがどれだけ熱く語っても伝わってないんだろうなと感じていたので、ゲームの話をしても理解をしてくれる人たちがいるなかでゲームの話をできることをうれしく思います」と、満面の笑みであいさつした。さらに、「先ほどゲームの生い立ちだったり、クリエイターの苦労や裏側を説明していただいて、知らない作品についてもいろんな面白さ、作り込みやいろんなものを知ることができたので、いまはこの場で話していますが、一刻も早くゲームをしたいです」と続け、展覧会を回ったことで、ゲーマーが魂に火が点いた様子。

ここまでのゲーム好きになったきっかけについては、「好きなものや本当にハマっているものに対して、何がきっかけでと言われたときに思いつかないくらい導入が自然にハマっていた。物心つく前から親がやっているゲームをずっと目を離さず見ていたらしくて、まだ『何がしたい』とかそういうのが芽生える前にも関わらず、ゲームに小さいころから魅了されて。やりたい、好きだという気持ちが、小さいながらないと、あんなに長い時間ゲームをしていなかったと思う。言葉では説明しづらいんですけど」と幼少期を振り返り、「いまゲームはいろんな作品があって、ぼくはいま格闘ゲームがすごく好きですが、競技に近いものありますし、自分1人でRPG(ロールプレイングゲーム)の世界に入ったり、いろんな楽しみ方があるので、正直、導入としてはなんでもありなんですよ」と熱弁をふるった。

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「ストリートファイター」で“格ゲーマー・宇野昌磨”に

現在、格闘ゲームにハマっている宇野は、カプコンの代表作の1つである『ストリートファイター』シリーズの最新作『ストリートファイター6』に熱を入れており、自身のYouTubeチャンネルで同シリーズのプロゲーマーたちからコーチングを受けているほどだという。

「ぼく自身、格闘ゲームがなんで好きなのかっていったら、対戦と相手と高め合える。あとは、スキルが日に日に、まるでスポーツをやっているかのように自分を磨き上げていける。そして、ちょっと言葉が悪いですけど(笑)、相手の嫌がることを徹底的にプレイしていく。普通の生活だと相手の嫌がることをするってよくないじゃないですか。でも、ゲームではそれが良しとされる理想形で、ゲームの世界でしか味わえない。現実にもってきてしまったらいけないんですけど、それをスキルとして身につけて、みなさんの憧れになったり、ぼくもそういうプレイを見て、尊敬の眼差しになるので、それはゲームでしか味わえない貴重な体験というか、感情というか。ぼくはゲームの魅力の1つだなと思います」と、『ストリートファイター6』の魅力を語った宇野。

これには牧野氏も、「ゲームは普段できないことをやれるのがいいというのはおっしゃる通り。普段の生活で人が嫌がることはやられへんけど、ゲームでやれるのが楽しいというのが宇野さんから出るのがすごく面白い。格闘ゲームで、敵と戦って倒さないといけないという意味合いでそういうこともやっているというのが、(最新作の)『スト6(シックス)』から格ゲーをやっていらっしゃるはずなのに、もうすでに“格ゲーマー”という感じがしてすごくうれしいなと思いました」と、宇野の格ゲーマーっぷりに太鼓判を押した。

いっぽうで、宇野が思い出のゲームとして挙げたのがアクションゲームの名作『ロックマン』だ。

「ぼくの幼少のころ、やっぱり何かしらのゲームが流行るんですね。『このゲームやってる?』『ここまで進んだよ』『対戦しようよ』みたいな。昔はネットがそこまで盛んでなかったからこそ、会ってしか通信対戦ができなかった。だからこそ思い出に残るというか、対面でしかできない貴重な時間と、幼少ながら攻略がわからない状態で試行錯誤しながら進めていって、友だちに自慢して、というのが、いま振り返ると本当にいい思い出。いま28歳になったんですけど、いまプレイしたらどんな気持ちになるんだろうと、今日『大カプコン展』を見ながら、またやりたいなという気持ちにさせられました」

さらに思い出のシリーズの話題は続き、「つい3ヵ月前くらいの話で、『モンハン』の“サンブレイク”(「モンスターハンターライズ:サンブレイク」)ですね。いまアイスショー(「Ice Brave」)を主宰しているので、そのメンバーに強制的にやらせて(笑)、一緒に狩りに行くぞと。3ヵ月くらい一緒に練習する期間があったので、ともに長いハンターライフを送っておりました」という最新ゲーマーエピソードも披露した。

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「大カプコン展では自分に合ったゲームに出会える」

ゲーマーとしての野望を聞かれ、「いまはゲームのお仕事をいただけることが本当にうれしいので、そういう機会に今後も出会えるように。ゲームというものに、ぼくは本当に競技シーンも含めて、リスペクトをもっているので、その思いで楽しませてもらっているからこそ、少しでも楽しいという気持ちが伝わるように、と。自分の話が通じる世界がぼくはすごく楽しいです。いままではスケートの業界だったので、どうしてもゲームの熱い話をしても『へえ~』みたいな感じで終わってしまっていたので、そういう業界に携わっていきたいという思いと、いつかはゲームの大会にも出られるようになって、出るだけじゃぼくはイヤなので、多少勝てるように。プロでは、昔からずっとやっている人たちが大変な思いをして、いまトップで戦っていると思うので、そこに(勝つの)は絶対難しいと思うんですけど、競技者と名乗れるぐらいのゲームへの真剣な思いを、今後もみなさんに示せれたらなと思います」と、熱い思いを言葉にした宇野。

ゲームへの愛とカプコン作品との思い出、そしてゲーマーとしての夢をこれでもかと語るほど、宇野のゲーマー心をさらに燃やした「大カプコン展 ー世界を魅了するゲームクリエイション」は、12月20日(土)から来年2月22日(日)まで、東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOにて開催される。

ぼくは昔からゲーム好きで、いろんなゲーム作品をプレイしてきたんですけど、いまどんどん新しいものが登場していて、ぼくたちにとっては当たり前になりつつある。その裏側を考える機会はあまりなかったんですが、そういうのを目の当たりにしたり、すごく思い出深い作品をまた見ることによって、見方が変わって、ちょっと見方が変わるだけで、同じゲームでも、同じ描写、同じシチュエーションがきても、また違う気持ちになる。こういう場所で、心情の変化を感じられたり、情報を得ることができると、『またあのゲームやってみたいな』とか、『こういう作品があったんだ、やってみたい』という思いが芽生えるので、絶対に新しい出会いがあると思います。話が長くなるんですけど――ゲーマーにとっては何のゲームをやろうかと探す期間があったりするんですが、そういう方も絶対に自分に合う、やりたいと思うゲームが見つかると思います。思い出深い作品から新たな作品まで、これだけ自由な数多くのゲームがあれば、ぼくたちゲームをする側にとっては、自分が楽しいと思えるゲームに出会えると思います。ありがとうございます。

= INFORMATION =
「大カプコン展 ー世界を魅了するゲームクリエイション」
2025年12月20日~2026年2月22日/CREATIVE MUSEUM TOKYO
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