東京都立として初のアイスリンクとなる、東京辰巳アイスアリーナが9月6日に開業します。オープンに先駆けて、メディア向け内覧会が行われ、施設内部が公開されました。
5000の客席を備えるメインリンク、カーリング競技ができるサブリンク
東京辰巳アイスアリーナは、1993年から2023年まで運営され、東京オリンピックでは水球の競技会場となった東京辰巳国際水泳場が、68.4億円の整備費を投じてアイスリンクとして生まれ変わった施設。国際規格(60m×30m)のメインリンク、47m×17mのサブリンクを備え、フィギュアスケート、アイスホッケー、ショートトラック、カーリング、パラアイスホッケー、車いすカーリングの競技が実施でき、多目的室では子ども向けのバレエスクールや体育スクールも開講される。
かつてメインプールと飛込用プールだった場所に敷設されたメインリンクは、計5000席の客席(固定席3600席、仮設席1400席、うち車椅子席が約40席)や大型モニターを備え、国際大会などでも利用可能。5mの深さがあった飛込用プールの一部は、製氷後に排出される氷の削りくずの集積場として活用されるなど、水泳場の構造を最大限利用して改修された。
都内で唯一カーリングや車いすカーリングの競技が実施できるサブリンクは、かつてサブプールだった場所に設けられ、カーリングのストーンを冷やして保管する機能も完備。カーリング競技において重要となるストーンの動きに影響が出ないようリンクの表面は水平に製氷する必要があり、1日に1~2回、製氷車のほかに、アイスエッジャーと呼ばれる専用の機械でリンクが整備される。
良心価格で都民がスケートを楽しめるように
都民が利用しやすいよう、利用料金は一般が1200円、高校生が1000円、小中学生が800円、未就学児が400円と低めの設定。また、より多くの人が滑走を楽しめるように、貸し靴(15cm~)のほか、ヘルメット、肘あて、ソリなどのレンタル備品も充実のランナップだ。
フィギュアスケート競技においては、9月18~21日に東京選手権、10月10~12日に東日本学生選手権、11月22~24日に全日本ジュニア選手権が東京辰巳アイスアリーナで開催予定。また、開業日の9/6にはオープニングイベントが予定されており、午後からは事前予約なしで参加できるアクティビティも一部用意されている。